セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-08

【CVE-2024-13033】code-projects Chat System 1.0にXSS脆弱性、管理者機能への攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects Chat System 1.0にXSSの脆弱性
• admin/chatroom.phpのid引数が影響を受ける
• CVE-2024-13033として登録された脆弱性

code-projects Chat System 1.0のXSS脆弱性

セキュリティ研究者は2024年12月30日、code-projects Chat System 1.0のadmin/chatroom.phpファイルにクロスサイトスクリプティング（XSS）の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2024-13033】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）とコードインジェクション（CWE-94）に分類されている。^[1]

NVDの評価によると、この脆弱性のCVSS v4.0スコアは5.3（MEDIUM）とされており、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。この脆弱性は特権レベルが低い状態での攻撃が可能であり、ユーザーインタラクションは不要とされているが、完全性への影響は限定的であることが報告されている。

VulDBのレポートによると、この脆弱性は既に一般に公開されており、悪用される可能性が存在することが指摘されている。攻撃者はリモートからこの脆弱性を利用してクロスサイトスクリプティング攻撃を実行する可能性があり、早急な対応が推奨されている。

code-projects Chat System 1.0の脆弱性詳細

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クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入して実行できる状態を指す。この脆弱性が存在すると、以下のような影響が考えられる。

• ユーザーのセッション情報の窃取が可能
• Webサイトの表示内容の改ざんが可能
• 悪意のあるコンテンツへの誘導が可能

今回のcode-projects Chat System 1.0における脆弱性は、admin/chatroom.phpファイルのid引数に対する入力値の検証が不十分であることに起因している。この脆弱性は既に公開されており、リモートから攻撃可能であることから、管理者は早急なアップデートやセキュリティパッチの適用を検討する必要がある。

code-projects Chat System 1.0の脆弱性に関する考察

code-projects Chat System 1.0のXSS脆弱性は、チャットシステムという性質上、多くのユーザーが影響を受ける可能性があり、特に管理者向けの機能に存在する点が重大な懸念事項となっている。この脆弱性を悪用された場合、管理者権限での不正なスクリプト実行が可能となり、システム全体のセキュリティが損なわれる可能性があるだろう。

今後の対策として、入力値のバリデーション強化やサニタイズ処理の実装が不可欠であり、特に管理者機能へのアクセス制御を見直す必要がある。また、セキュアコーディングガイドラインの策定やセキュリティテストの強化など、開発プロセス全体でのセキュリティ対策の見直しが求められるだろう。

長期的な視点では、脆弱性スキャンツールの導入やセキュリティ監査の定期実施など、継続的なセキュリティ対策の実施が重要となる。code-projectsには今後、脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にする体制の構築が期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-13033 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13033, (参照 25-01-08).

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