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公開：2025-01-16

NCTとシンクレイヤが国内初の50Gbps光回線フィールド実証を新潟県で開始、次世代通信インフラの実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NCTが国内初の50Gbps光回線フィールド実証を開始
• シンクレイヤと協力し50G-PON規格を採用
• 2025年1月から新潟県でサービス展開へ

NCTが国内初となる50Gbps光回線のフィールド実証を発表

株式会社エヌ・シィ・ティ（NCT）は、シンクレイヤ株式会社との協力のもと、50G-PON規格による50Gbps光回線サービスのフィールド実証を2025年1月より新潟県で開始することを発表した。両社が実施するFTTH（家庭向け光回線通信サービス）における50Gbps規格のフィールド実証は国内初の取り組みとなる。^[1]

NCTは2016年に新潟県内で初となる10Gbpsサービスを提供するなど、超高速インターネットサービスの先駆者として知られている。新たなフィールド実証では、シンクレイヤブランドのMA-5800-X7を使用し、センター機器として50G-PON＆XGS-PON Comboカードを実装することで、高速通信の実現を目指す。

既設のFTTH伝送路やダークファイバーを活用した速度測定や各種機能の確認、ユースケースの検証を実施する予定だ。シンクレイヤはシステムインテグレーションと運用検証の面で協力し、次世代の光通信サービスの実現に向けた取り組みを進めていく。

50Gbps光回線のフィールド実証の詳細

50G-PONについて

50G-PONとは、最大50Gbpsの高速データ転送をサポートする光通信規格のことを指し、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 世界最速規格のPONテクノロジーを採用
• 対称50Gbpsの高速データ転送が可能
• 既存のFTTH伝送路との互換性を確保

50G-PONは従来のXGS-PON（10Gbps）と比較して5倍の通信速度を実現する次世代規格である。光ファイバーを使用するユーザー宅に設置されるONU（Optical Network Unit）と通信事業者側のOLT（Optical Line Terminal）の両方に対応した機器が必要となっている。

50Gbps光回線フィールド実証に関する考察

NCTによる50Gbps光回線のフィールド実証は、日本の光通信インフラの発展において重要な一歩となることが期待される。特に既存のFTTH伝送路を活用する approach は、将来の全国展開を見据えた場合のコスト効率と実現可能性を検証する上で重要な意味を持つだろう。

今後の課題として、50Gbpsという超高速通信に対応したアプリケーションやサービスの開発が必要となってくる。特にホームユーザー向けのキラーコンテンツの不足は、サービスの普及における大きな障壁となる可能性が高い。

実証実験の成功は、日本の通信インフラの高度化に向けた重要なマイルストーンとなるはずだ。NCTとシンクレイヤの取り組みは、次世代の通信基盤の確立と新たなデジタルサービスの創出に大きく寄与するだろう。

参考サイト

1. ^ エヌ・シィ・ティ（NCT）. 「国内初！FTTH50Gbps規格の フィールド実証を2025年1月開始 | エヌ・シィ・ティ（NCT）｜新潟県中越・県央エリア」. https://www.nct9.co.jp/news/news-40619/, (参照 25-01-16).

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