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公開：2025-01-11

MetaがInstagramとFacebookのファクトチェックプログラムを終了し新モデレーション方針へ移行、表現規制も緩和

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MetaがInstagramとFacebookのファクトチェックプログラムを終了へ
• ユーザー主導の「コミュニティーノート」機能を米国で導入
• 性自認や移民に関する制限を撤廃し表現の自由を拡大

MetaがSNSプラットフォームの新モデレーション方針を発表

Metaは米国時間2025年1月7日、InstagramとFacebookにおけるサードパーティーのファクトチェックプログラムを終了し、ユーザー主導のモデレーション機能「コミュニティーノート」へ移行することを発表した。コミュニティーノートでは、Xと同様にユーザーコミュニティが投稿の文脈や追加情報を提供することが可能になる。^[1]

同社は2016年から実施してきたファクトチェックプログラムについて、専門家の主観が入りすぎており、正当な政治的議論までも制限してしまう事態が発生していたと指摘している。コミュニティーノートへの移行により、多様な視点を持つユーザーの合意形成に基づいた、より公平な情報提供を目指すとしている。

さらにMetaは、性自認や移民問題などの話題に関する制限も撤廃することを決定した。テレビや議会で議論可能な内容がプラットフォーム上で制限されることは適切ではないとの判断に基づき、表現の自由をより重視する方針へと転換している。

Metaのモデレーション方針変更まとめ

ファクトチェックプログラムについて

ファクトチェックプログラムとは、情報の正確性を第三者機関が検証し、誤情報や偽情報の拡散を防ぐ取り組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 独立した専門機関による情報の真偽判定
• 誤情報に対する警告ラベルの付与
• フェイクニュースの拡散抑制機能

Metaは2016年からファクトチェックプログラムを実施してきたが、専門家の主観が入りすぎることで正当な政治的議論まで制限されてしまう事態が発生していた。そのため、より多様な視点を反映できるユーザー主導のモデレーションシステムへの移行を決定したのである。

Metaのモデレーション方針変更に関する考察

ファクトチェックプログラムからコミュニティーノートへの移行は、プラットフォーム上の表現の自由を拡大する重要な一歩となるだろう。ユーザーコミュニティによる多角的な視点の提供は、特定の専門家や機関の判断に依存しない、より柔軟な情報評価システムを実現する可能性を秘めている。

一方で、コミュニティーノートの運用には課題も存在している。悪意のある集団による意図的な誤情報の拡散や、政治的な対立による極端な二極化など、新たな問題が発生する可能性も否定できない。Metaには適切なガイドラインの設定と、コミュニティの健全性を維持するための継続的な取り組みが求められる。

性自認や移民問題などの制限撤廃も、プラットフォームの役割を再定義する重要な転換点となるはずだ。表現の自由と社会的責任のバランスをどのように保つかが今後の課題となるが、ユーザーの自主性を重視する新たなモデレーションの形が確立されることに期待が高まる。

参考サイト

1. ^ Meta. 「More Speech and Fewer Mistakes | Meta」. https://about.fb.com/news/2025/01/meta-more-speech-fewer-mistakes/, (参照 25-01-11).
2. Meta. https://about.meta.com/ja/

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