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【CVE-2024-12846】Emlog Pro 2.4.1までのバージョンでXSS脆弱性が発見、早急な対策が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Emlog Pro 2.4.1までのバージョンでXSS脆弱性を確認
  • 管理画面のlink.phpファイルでsiteurlやiconの操作で発生
  • CVE-2024-12846として識別され、CVSS 4.0で深刻度は中程度

Emlog Pro 2.4.1のXSS脆弱性が発見、対策が必要に

2024年12月21日、VulDBはEmlog Pro 2.4.1以前のバージョンにおいて、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が発見されたことを公開した。管理画面の/admin/link.phpファイル内でsiteurlおよびiconパラメータを操作することで攻撃が可能となり、リモートから攻撃を仕掛けることができる状態であることが判明している。[1]

この脆弱性はCVE-2024-12846として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)とコードインジェクション(CWE-94)に分類されている。CVSS 4.0での評価では深刻度は6.9点(中程度)とされ、攻撃元区分はネットワークで攻撃条件の複雑さは低いと評価された。

脆弱性の報告はVulDBユーザーのjiashengheによって行われ、既に一般に公開されている状態だ。CVSSの評価から、攻撃に特権は不要だがユーザーの関与が必要とされており、影響度としては完全性への影響が低レベルと判断されている。

Emlog Pro 2.4.1の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
影響を受けるバージョン Emlog Pro 2.4.1以前
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(XSS)、コードインジェクション
CVE番号 CVE-2024-12846
CVSS深刻度 6.9(中程度)
発見者 jiashenghe(VulDBユーザー)
公開日 2024年12月21日

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトに注入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
  • ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

Emlog Proで発見されたXSS脆弱性は、管理画面のlink.phpファイルにおいてsiteurlとiconパラメータの入力値の検証が不十分であることが原因だ。この脆弱性を悪用されると、管理者権限でスクリプトが実行され、重要な情報が漏洩する可能性がある。

Emlog Proの脆弱性対策に関する考察

Emlog Proの管理画面における入力値の検証が不十分であったことは、Webアプリケーションのセキュリティ設計において重要な教訓となるだろう。特にlink.phpファイルでのパラメータ処理については、エスケープ処理やバリデーションの実装が不可欠であり、今後のアップデートでは入力値の厳密な検証機能の実装が期待される。

また、この脆弱性が一般に公開された状態であることから、Emlog Proを利用している組織は早急なバージョンアップや一時的な代替策の適用を検討する必要がある。セキュリティアップデートが提供されるまでの間、WAFの導入やアクセス制限の強化など、多層的な防御策を講じることが望ましいだろう。

さらに、Emlog Pro開発チームには、セキュリティテストの強化や脆弱性報告プログラムの充実など、予防的なセキュリティ対策の強化が求められる。CIパイプラインへのセキュリティテストの組み込みや、定期的なセキュリティ監査の実施により、同様の脆弱性の再発を防ぐ体制作りが必要だ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2024-12846 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-12846, (参照 25-01-16).

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