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公開：2025-01-20

Windows 10 22H2にビルド19045.5435をリリース、新カレンダー機能とOutlook for Windowsの統合で利便性が向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Windows 10 22H2向けにビルド19045.5435を公開
• 新カレンダーで天気予報や休日情報を確認可能
• 新Outlook for Windowsがデフォルトのメールアプリに

Windows 10の最新ビルドアップデートで利便性が向上

Microsoft社は2025年1月17日、Windows 10 22H2向けにビルド19045.5435（KB5050081）をリリースした。このアップデートでは新しいカレンダーが導入され、天気予報の確認や休日情報の表示が可能になり、ユーザーの予定管理がより直感的になっている。^[1]

メールアプリケーションに関しても大きな変更が加えられ、新しいOutlook for Windowsがデフォルトのメールアプリとして設定されるようになった。従来のメールアプリをタスクバーにピン留めしていた場合でも、新しいアプリのアイコンが自動的に置き換えられるため、ユーザーは特別な設定を行う必要がないだろう。

また、仮想メモリの枯渇によってアプリケーションが動作しなくなる問題やNFCリーダーのUUID読み取り失敗、スクリーンキャプチャツールの応答停止といった複数の不具合が修正された。GB18030-2022に対応し、セキュリティ面でもBYOVD攻撃に対する脆弱性のあるドライバーのブロックリストが更新されている。

Windows 10 22H2のアップデート内容まとめ

BYOVDについて

BYOVDとは「Bring Your Own Vulnerable Driver（自前の脆弱性のあるドライバーを持ち込む）」の略称で、攻撃者が正規のドライバーの脆弱性を悪用してシステムを侵害する手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• デジタル署名された正規ドライバーを悪用するため、検知が困難
• システム権限の昇格に利用される可能性が高い
• カーネルレベルでの攻撃を可能にする

今回のアップデートでは、既知の脆弱性を持つドライバーのブロックリストが更新され、BYOVDによる攻撃のリスクが軽減された。Windowsカーネルの脆弱なドライバーブロックリストファイル（DriverSiPolicy.p7b）に新たなドライバーが追加されることで、システムのセキュリティが強化されている。

Windows 10 22H2のアップデートに関する考察

新しいカレンダー機能の追加は、ユーザーの日常的な情報管理をより効率的にする重要な改善点となっている。特に天気予報と休日情報の統合は、スケジュール管理の効率化に大きく貢献することが期待できるが、地域によって情報の精度や更新頻度に差が出る可能性があるだろう。

新Outlook for Windowsのデフォルト化については、従来のメールアプリとの互換性や設定の引き継ぎが重要な課題となる可能性がある。メールアプリの移行においては、ユーザーのメールデータやフィルター設定などが確実に引き継がれる仕組みの実装が望まれるだろう。

セキュリティ面では、BYOVDブロックリストの更新が重要な進展だが、新たな脆弱性が発見される可能性は常に存在している。今後は機械学習を活用した未知の脆弱性検出や、リアルタイムでのドライバー評価システムの導入が期待される。

参考サイト

1. ^ Windows Blog. 「Releasing Windows 10 Build 19045.5435 to the Release Preview Channel」. https://blogs.windows.com/windows-insider/2025/01/17/releasing-windows-10-build-19045-5435-to-the-release-preview-channel/, (参照 25-01-20).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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