セキュリティ

SECURITY

公開：2025-01-20

【CVE-2024-13181】Ivanti Avalanche 6.4.7未満にパストラバーサルの脆弱性、認証バイパスのリスクが判明

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Ivanti Avalanche 6.4.7未満にパストラバーサルの脆弱性
• 認証バイパスが可能な重大な脆弱性として報告
• CVE-2024-47010の修正が不完全だったことが判明

Ivanti Avalanche 6.4.7未満のパストラバーサル脆弱性

2025年1月14日、IvantiはAvalanche 6.4.7未満のバージョンにおいてパストラバーサルの脆弱性【CVE-2024-13181】を公開した。この脆弱性は認証されていないリモートの攻撃者が認証をバイパスすることを可能にするもので、以前報告された【CVE-2024-47010】の不完全な修正に関連している。^[1]

米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁（CISA）は、この脆弱性に対してCVSS v3.1で基本スコア7.3（重要度：高）を付与している。この評価では、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権は不要とされている。

本脆弱性の具体的な特徴として、不適切なパス名の制限によるディレクトリトラバーサル（CWE-22）と代替パスまたはチャネルを使用した認証バイパス（CWE-288）の2つの脆弱性タイプに分類されている。脆弱性の影響範囲は機密性・整合性・可用性のすべてにおいて低レベルとされている。

Ivanti Avalanche 6.4.7の脆弱性詳細

セキュリティアドバイザリの詳細はこちら

パストラバーサルについて

パストラバーサルとは、Webアプリケーションにおいて意図しないディレクトリやファイルにアクセスされる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ディレクトリの階層を移動する文字列を使用した不正アクセス
• 制限されたディレクトリ外のファイルへのアクセスが可能
• 認証やアクセス制御をバイパスするリスクがある

本脆弱性の場合、Ivanti Avalancheの認証機構を完全にバイパスすることが可能となっている。攻撃者は特別に細工されたパス名を使用することで、本来アクセスできないはずのシステムリソースに不正にアクセスできる可能性があるため、早急なアップデートが推奨される。

Ivanti Avalancheの脆弱性対応に関する考察

Ivanti Avalancheの脆弱性対応において、過去の脆弱性【CVE-2024-47010】の修正が不完全であったことは、セキュリティ対策の難しさを示している。特に認証バイパスのような基本的なセキュリティ機能に関わる脆弱性が発見されたことは、同様の問題が他の機能にも潜在している可能性を示唆している。

今後はセキュリティテストの強化が求められるが、特に認証機構に関する網羅的なテストケースの設計が重要になるだろう。また、脆弱性報告から修正までのプロセスを見直し、修正の検証をより厳密に行うことで、不完全な修正を防ぐ必要がある。

また、今回のような認証バイパスの脆弱性は、特に企業のセキュリティ管理において重大な影響を及ぼす可能性がある。Ivanti Avalancheの開発チームには、セキュリティ設計の見直しとともに、定期的なセキュリティ監査の実施が望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE-2024-13181 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13181, (参照 25-01-20).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧