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公開：2025-01-28

三菱総合研究所が七十七銀行に審査AIサービスを提供、住宅ローン審査の50%以上を自動化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 七十七銀行が審査AIサービスの実務適用を開始
• 住宅ローン案件の50%以上を自動承認へ
• AIモデルによる審査の高速化と効率化を実現

三菱総合研究所の審査AIサービスによる住宅ローン審査の自動化

三菱総合研究所は2025年1月27日より、七十七銀行の住宅ローン審査実務において審査AIサービスの提供を開始する予定だ。七十七銀行の住宅ローンのうち七十七信用保証株式会社が取り扱う案件の審査業務を対象に、50%以上の案件が自動かつリアルタイムで承認と判定される見込みである。^[1]

2023年1月から導入に向けた取り組みを進め、2023年10月からはサービスの利用に向けたシステム開発と受入テストを実施してきた。AIモデルは安定した判別精度を達成し、審査AIシステムではサービス稼働率100%、平均応答時間1秒以内を記録し、規定するサービスレベルの基準を満たす結果となっている。

審査AIサービスは従来人間の審査官が行っていた審査の諾否判定を学習したAIモデルを搭載しており、金融機関のローン審査システムとAPIで連携することで審査業務のDXを支援する。銀行や保証会社を含む複数の金融機関への導入実績があり、住宅ローンから無担保証貸ローン、カードローンなどのリテールローン商品に対応している。

審査AIサービスの主な特徴まとめ

AIモデルについて

AIモデルとは、大量のデータから特定のパターンを学習し、新しいデータに対して予測や判断を行うことができる人工知能システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 過去の審査データから判断基準を自動的に学習
• リアルタイムでの高速な判断が可能
• 一貫性のある審査基準の適用を実現

審査AIサービスに搭載されているAIモデルは、七十七銀行の住宅ローン審査において安定した判別精度を実現している。このAIモデルは諾否判定に必要な全ての情報を用いて各金融機関のクレジットポリシーを再現し、審査ノウハウを集約することでデフォルト率の抑制効果も期待できる。

審査AIサービスに関する考察

審査AIサービスの導入により、人手による審査の負担が大幅に軽減され、業務効率の向上が期待できる。特に住宅ローンの審査では、大量の書類確認や複雑な条件判断が必要となるため、AIによる自動化は審査担当者の作業時間短縮に大きく貢献するだろう。

一方で、AIによる審査の自動化に伴い、システムの安定性や判断の正確性の継続的な監視が重要となる。特に、経済環境の急激な変化や新たな審査基準の導入時には、AIモデルの再学習や更新が必要となる可能性が高いため、定期的なモニタリングと適切なメンテナンス体制の構築が不可欠だ。

今後は、AIモデルの判別精度のさらなる向上や、より多様なローン商品への対応拡大が期待される。金融機関のDX推進において、審査AIサービスは重要な役割を果たすことになるだろう。また、他の金融機関への展開も進むことで、業界全体の審査業務の効率化が加速する可能性が高い。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「七十七銀行が三菱総合研究所「審査AIサービス」を実務に適用開始 | 株式会社三菱総合研究所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000174.000050210.html, (参照 25-01-28).

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