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公開：2025-01-29

アリババクラウドがクラウドDBMSでガートナーのリーダーに5年連続選出、AI・フィンテックでの実績が評価

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アリババクラウドがガートナーのクラウドDBMS部門で5年連続リーダー選出
• クラウドネイティブなデータベース製品群で顧客の効率性を向上
• AIやフィンテック分野での導入事例が成功を実証

アリババクラウドのDBMS分野でのリーダーシップ強化

アリババクラウドは2024年1月28日、ガートナー社が発表したクラウドデータベースマネジメントシステムのマジック・クアドラントレポートにおいて、5年連続でリーダーに選出されたことを発表した。ガートナー社はベンダーの実行能力とビジョンの完全性を15の重要項目で評価し、アリババクラウドの製品・サービス、顧客体験、市場理解などが高く評価されている。^[1]

アリババクラウドは自社開発のクラウドネイティブ・データベース製品として、リレーショナルデータベース「PolarDB」、データウェアハウス「AnalyticDB」、マルチモーダルデータベース「Lindorm」、データ管理サービス「DMS」を提供している。2024年のApsara Conferenceでは、データ活用率を10倍に向上させる「OneMeta+OneOps」機能を発表した。

MongoDB、ClickHouse、SelectDBなどのグローバルパートナーとの協力により、多様なオープンエコシステムを構築している。金融分野ではZA Bank、フィンテック分野ではTNG Digital、AI分野ではMiniMaxなど、様々な業界で採用が進んでいる。

アリババクラウドのデータベースサービスまとめ

マルチモーダルデータベースについて

マルチモーダルデータベースとは、異なる種類のデータを統合的に管理できるデータベースシステムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 画像・テキスト・音声など複数形式のデータを同時処理可能
• AI推論機能との統合により高度なデータ分析が実現
• 大規模データの効率的な保存と検索を両立

アリババクラウドのLindormは、MiniMaxのAIプラットフォームの基盤として採用され、大規模なデータストレージと高性能な検索機能を提供している。組み込み型AI推論機能により、インテリジェントなAI検索サービスの迅速な構築を可能にしている。

アリババクラウドのDBMS戦略に関する考察

アリババクラウドのクラウドDBMS分野での成功は、自社開発の製品ラインナップとパートナーエコシステムの両立という戦略が効果的に機能している証左である。特にAIやフィンテック分野での実績は、次世代のデータ管理基盤としての可能性を示していると言える。

今後の課題として、グローバル展開における地域ごとの規制対応やデータセキュリティの強化が挙げられる。特に金融機関のようなセンシティブなデータを扱う顧客に対しては、より堅牢なセキュリティ機能の実装が求められるだろう。

将来的には、生成AIの発展に伴うデータ処理要件の高度化への対応が重要となる。マルチモーダルデータベースLindormの事例が示すように、AIとデータベースの融合は今後さらに加速すると予想される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アリババクラウド、ガートナー社の「Magic Quadrant™ for Cloud Database Management Systems」において5年連続でリーダーに選出 | アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000052991.html, (参照 25-01-29).
2. Meta. https://about.meta.com/ja/

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