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公開：2025-02-01

有明高専がサーキットデザイン教育センター設置を発表、全国51高専と連携し半導体人材育成を強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 有明高専がサーキットデザイン教育センターを2025年初頭に設置
• 半導体設計人材育成を目的に全国51高専と連携へ
• 東京大学d.labとの連携で教育基盤を強化

有明高専のサーキットデザイン教育センター設置による半導体人材育成の強化

独立行政法人国立高等専門学校機構の有明工業高等専門学校は、日本の半導体産業再興に向けて2025年初頭にサーキットデザイン教育センター（CDEC）を設置することを発表した。CDECは東京大学大学院工学系研究科附属システムデザイン研究センターとの連携のもと、全国51の国立高専に向けて半導体設計教育を展開する方針を示している。^[1]

有明高専は半導体設計分野における人材育成の知見と実績を基盤として、EDAソフトウェアの導入や半導体教育プラットフォームの提供、教材開発、インストラクター育成、ICチップ試作環境の整備など、多角的なアプローチで教育活動を実施することを計画している。半導体産業の人材不足解決と国家競争力の向上を目指す取り組みだ。

また、CDECは持続可能な教育基盤の構築を目指し、サーキットデザイン教育基金を設立する予定である。基金を活用して幅広い教育活動を展開するとともに、小中高生向けのアウトリーチ活動を通じて早期から半導体分野に興味を持つ人材の育成に取り組んでいく。民間企業や個人からの寄付により基金を充実させ、日本の半導体産業の発展に貢献する方針だ。

サーキットデザイン教育センターの特徴まとめ

EDAソフトウェアについて

EDAソフトウェアとは、Electronic Design Automationの略称で、電子回路や半導体の設計を支援するためのツール群のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 回路設計からレイアウト設計までの一貫した開発環境を提供
• シミュレーション機能による設計検証が可能
• 大規模集積回路の効率的な設計を実現

有明高専のサーキットデザイン教育センターでは、このEDAソフトウェアを活用して実践的な半導体設計教育を展開する計画を立てている。学生たちは最新のEDAツールを使用することで、実務レベルの設計スキルを習得し、即戦力として活躍できる人材として成長することが期待されている。

サーキットデザイン教育センター設置に関する考察

日本の半導体産業の競争力回復には、設計分野での人材育成が不可欠であり、有明高専のサーキットデザイン教育センター設置は理想的なアプローチといえる。特に東京大学d.labとの連携により、最先端の研究開発と実践的な教育を両立させることで、より効果的な人材育成が実現できるだろう。

一方で、全国51の国立高専との連携においては、各校の既存カリキュラムとの調整や教育リソースの配分など、運営面での課題が予想される。教材やインストラクターの質を均一に保ちながら、各高専の特色を活かした教育プログラムを展開することが重要になってくるだろう。

また、サーキットデザイン教育基金の持続的な運営には、産業界との密接な連携が不可欠である。企業からの継続的な支援を得るためには、育成した人材の活躍実績を可視化し、投資対効果を明確に示していく必要があるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【有明高専】サーキットデザイン教育センター(仮称）の設置について | 独立行政法人国立高等専門学校機構のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000075419.html, (参照 25-02-01).

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