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【CVE-2025-23019】IPv6-in-IPv4トンネリングに新たな脆弱性、通信経路の偽装とトラフィック制御のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • IPv6-in-IPv4トンネリングに新たな脆弱性が発見
  • 攻撃者による通信経路の偽装とトラフィックの制御が可能に
  • 深刻度は中程度でCVSS v3.1スコアは5.4を記録

IPv6-in-IPv4トンネリングに脆弱性、不正なトラフィック制御のリスク

MITRE Corporationは2025年1月14日、IPv6-in-IPv4トンネリング(RFC 4213)に関する新たな脆弱性【CVE-2025-23019】を公開した。この脆弱性は攻撃者が露出したネットワークインターフェースを通じて通信を偽装し、トラフィックを制御できる問題として報告されている。[1]

IETFが管理するIPv6プロトコルに関連するこの脆弱性は、CWEによる分類ではCWE-940(通信チャネルソースの不適切な検証)に分類されている。NVDによる評価では、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは高いとされているが、特権レベルやユーザーの関与は不要とされている。

脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で5.4を記録し、中程度の重要性と評価されている。影響範囲は機密性と完全性に限定的な影響があるとされ、可用性への影響は報告されていないものの、スコープへの影響が変更ありと評価されており、早急な対応が推奨される。

IPv6-in-IPv4トンネリングの脆弱性概要

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-23019
公開日 2025年1月14日
影響を受ける製品 IPv6プロトコル
脆弱性の種類 CWE-940(通信チャネルソースの不適切な検証)
CVSS v3.1スコア 5.4(中程度)
影響範囲 機密性と完全性に限定的な影響

通信チャネルソースの不適切な検証について

通信チャネルソースの不適切な検証とは、システムが通信経路の発信元を適切に確認できない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 通信経路の発信元の真正性が確実に検証されない
  • なりすましや中間者攻撃のリスクが存在する
  • 不正なトラフィックの制御や改ざんが可能になる

この種の脆弱性は、特にIPv6-in-IPv4トンネリングのような複雑なネットワークプロトコルで発生しやすい傾向にある。CVE-2025-23019では、露出したネットワークインターフェースを介して攻撃者が通信を偽装し、不正にトラフィックを制御できる状態となっている。

IPv6-in-IPv4トンネリングの脆弱性に関する考察

IPv6-in-IPv4トンネリングの脆弱性が及ぼす影響は、インターネットインフラストラクチャの根幹に関わる重要な問題として認識する必要がある。特にIPv4からIPv6への移行期において、トンネリング技術は重要な役割を果たしており、この脆弱性はネットワークセキュリティ全体に大きな影響を与える可能性が高いだろう。

今後の課題として、トンネリングプロトコルの実装における厳密な検証メカニズムの確立が不可欠となる。特に通信経路の発信元認証における暗号化技術の強化や、トラフィック制御の権限管理の見直しなど、複数のセキュリティ層による防御が重要になってくるだろう。

このような状況下で期待される対策として、IPv6の直接通信への完全移行を加速させることが挙げられる。トンネリング技術への依存度を下げることで、この種の脆弱性のリスクを低減できる可能性が高いだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE-2025-23019 | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-23019, (参照 25-02-01).

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