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【CVE-2024-13470】Ninja Forms 3.8.24以前のバージョンでXSS脆弱性が発見、認証済みユーザーによる攻撃の可能性

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Ninja Forms 3.8.24以前のバージョンでXSS脆弱性が発見
  • 認証済みの投稿者以上の権限でショートコード経由の攻撃が可能
  • CVSSスコア6.4でMedium深刻度に分類

Ninja Forms 3.8.24のXSS脆弱性

WordPressプラグイン「Ninja Forms - The Contact Form Builder That Grows With You」において、3.8.24以前のバージョンでショートコード経由のクロスサイトスクリプティング脆弱性が2025年1月30日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-13470】として識別され、投稿者以上の権限を持つ認証済みユーザーが任意のウェブスクリプトを注入できる問題が確認されている。[1]

この脆弱性はユーザーが提供する属性の入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因している。攻撃者は悪意のあるスクリプトをページに注入し、そのページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトを実行することが可能になっている。

脆弱性の深刻度はCVSSv3.1で6.4(Medium)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。この脆弱性の発見者はPeter Thaleikisで、脆弱性の対象範囲はNinja Formsの全バージョンから3.8.24までのバージョンに及んでいる。

Ninja Forms脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13470
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
影響を受けるバージョン 3.8.24以前の全バージョン
CVSSスコア 6.4(Medium)
必要な権限 投稿者以上の認証済みユーザー
発見者 Peter Thaleikis

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力データが適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
  • 被害者のブラウザ上で不正なスクリプトが実行される

Ninja Forms 3.8.24の脆弱性は、プラグインのショートコード機能において、ユーザーが提供する属性の入力値が適切にサニタイズされていないことが原因で発生している。この種の脆弱性は、入力値の適切な検証とエスケープ処理を実装することで防ぐことが可能である。

Ninja Forms脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性対策において、入力値のサニタイズと出力のエスケープは基本的なセキュリティ対策であるにもかかわらず、今回の事例では見落とされていた点が重要な教訓となる。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、セキュリティチェックの徹底が不可欠であり、開発段階での包括的なセキュリティレビューの重要性が改めて浮き彫りになったと言える。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、WordPressプラグイン開発においてセキュリティガイドラインの遵守と、定期的なセキュリティ監査の実施が望まれる。特に認証済みユーザーによる攻撃を想定したセキュリティ対策の強化が必要であり、プラグインの権限管理システムの見直しも検討すべきだろう。

また、WordPressコミュニティ全体として、プラグイン開発者向けのセキュリティ教育とベストプラクティスの共有を強化することが重要である。セキュリティ研究者との協力関係を築き、脆弱性の早期発見と修正のプロセスを確立することで、より安全なエコシステムの構築が期待できるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13470, (参照 25-02-05).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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