セキュリティ

SECURITY

公開：2025-02-07

【CVE-2024-13661】WordPressプラグインTable Editorに脆弱性、クロスサイトスクリプティングの危険性が浮上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Table Editor 1.5.1以前でクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• Contributor以上の権限を持つユーザーが悪用可能
• wptableeditor_vtabsショートコードに問題

WordPressプラグインTable Editor 1.5.1の脆弱性

WordPressのプラグインTable Editorにおいて、バージョン1.5.1以前に深刻な脆弱性が発見され、2025年1月30日に公開された。この脆弱性は、プラグインのwptableeditor_vtabsショートコードにおける入力値の検証と出力エスケープが不十分であることに起因している。この問題は【CVE-2024-13661】として識別されている。^[1]

脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4（MEDIUM）と評価されており、攻撃者がContributor以上の権限を持つアカウントでログインできる必要がある。この脆弱性を悪用されると、攻撃者は任意のウェブスクリプトを注入でき、ページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される可能性がある。

脆弱性の発見者はPeter Thaleikisであり、WordfenceのCNAによって報告されている。この問題は特にマルチユーザーサイトにおいて重要であり、Contributor以上の権限を持つユーザーが悪意を持って行動した場合、サイト訪問者に影響を及ぼす可能性がある。

Table Editor 1.5.1の脆弱性概要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証や出力のエスケープが不十分な場合に発生
• ユーザーの権限で任意のスクリプトが実行可能
• セッションの窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性

Table Editorの脆弱性は、wptableeditor_vtabsショートコードにおける入力値の検証と出力エスケープが不十分であることが原因となっている。この種の脆弱性は、特にWordPressのようなCMSでは影響が大きく、修正されたバージョンへのアップデートが推奨される。

Table Editor 1.5.1の脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性は、特にマルチユーザー環境において深刻な影響をもたらす可能性がある。Table Editorの脆弱性は、Contributor以上の権限を持つユーザーによって悪用される可能性があり、サイト管理者は適切なユーザー権限の管理と定期的なセキュリティ監査の重要性を再認識する必要があるだろう。

今後のWordPressプラグイン開発において、入力値の検証と出力エスケープの重要性がより一層高まることが予想される。開発者はセキュリティベストプラクティスに従い、特にユーザー入力を処理するコードには慎重な実装が求められるだろう。

WordPressエコシステムの健全性を維持するためには、脆弱性の報告体制の整備とプラグイン開発者への支援が不可欠である。セキュリティ研究者とプラグイン開発者のコミュニケーションを促進し、脆弱性の早期発見と修正を実現する仕組みづくりが望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13661, (参照 25-02-07).

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