MicrosoftがWindows 11バージョン24H2のOEM向け仕様を更新、新規PCには第11世代Core以降が必須要件に
記事の要約
- Windows 11バージョン24H2のOEM向け仕様を更新
- 新規PCには第11世代Core以降のCPUが必要に
- 既存PCのアップグレードやサポートには影響なし
Windows 11バージョン24H2のOEM向け仕様更新内容
Microsoftは2025年2月13日、Windows 11バージョン24H2に関するOEM向けの仕様を更新し、新規PCへの搭載基準を明確化した。Windows 11バージョン24H2をプリインストールした新規PCを提供する場合、OEMメーカーは第11世代Core以降のCPUを採用する必要があることが発表された。[1]
従来のバージョン22H2および23H2では第8世代から第10世代のCoreプロセッサーもリストに含まれていたが、バージョン24H2ではこれらが対象外となった。Xeonプロセッサーについても多くの機種が一覧から除外されており、OEMメーカーの選択肢が制限されることになるだろう。
本仕様の変更はOEMメーカーがCPUを選定する際の基準となるものだ。Microsoftは既存PCユーザーのアップグレードやサポートには影響しないことを明確に示しており、エンドユーザーへの影響を最小限に抑える配慮がなされている。
Windows 11バージョン24H2の対応CPUまとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
必須要件 | 第11世代Core以降のCPU |
除外されたCPU | 第8世代~第10世代Core、多数のXeon |
適用範囲 | OEMの新規PC提供時のみ |
既存PCへの影響 | アップグレードとサポートに影響なし |
OEMについて
OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略称で、他社ブランドの製品を製造する企業のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 自社ブランドではなく他社ブランド製品を製造
- 完成品メーカーと製造委託契約を締結
- 製品の設計から製造までを一貫して担当
PC市場においてOEMメーカーは、MicrosoftのWindowsをプリインストールした製品を提供する重要なパートナーとなっている。今回のWindows 11バージョン24H2の仕様更新により、OEMメーカーは新規PCの製造時に採用可能なCPUの選択基準が明確になった。
Windows 11バージョン24H2のOEM仕様更新に関する考察
MicrosoftがWindows 11バージョン24H2で第11世代Core以降のCPUを必須要件としたことは、PCの性能とセキュリティの向上を目指す取り組みとして評価できる。一方でOEMメーカーにとっては部品選択の自由度が制限されることから、製品ラインナップの見直しや開発コストの増加が懸念されるだろう。
既存PCユーザーへの影響を排除したことは、大規模な混乱を避けるための適切な判断といえる。しかしながら新規PCの価格上昇や、エントリーモデルのラインナップ減少などが起こる可能性があることから、PCの購入を検討するユーザーへの丁寧な説明が必要になるだろう。
今後は第11世代以降のCPUに最適化されたWindows 11の機能や性能向上が期待される。特にセキュリティ機能の強化やAI機能の統合など、新しいCPUの性能を活かした革新的な機能の登場に注目が集まるはずだ。
参考サイト
- ^ Microsoft Learn. 「Windows processor requirements Windows 11 version 24H2 supported Intel processors | Microsoft Learn」. https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/minimum/supported/windows-11-24h2-supported-intel-processors, (参照 25-02-18).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
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