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公開：2025-02-27

最中屋のアプリ「ハカルト」がTAIS登録を取得し介護テクノロジー導入支援の対象製品に、生産性向上推進フォーラムへの出展も決定

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 最中屋のアプリ「ハカルト」がTAIS登録を取得
• 介護テクノロジー導入支援の対象製品として認定
• 生産性向上推進フォーラムへの出展が決定

最中屋の介護業務支援アプリ「ハカルト」がTAIS登録を取得

京都府京都市に本社を置く株式会社最中屋は、介護業務を可視化し自動で改善提案を行うアプリケーション「ハカルト」について、テクノエイド協会による福祉用具情報システム（TAIS）への登録が完了したことを2025年2月25日に発表した。この登録により、ハカルトは厚生労働省が実施する介護テクノロジー導入支援の対象製品として正式に認定されることとなったのだ。^[1]

厚生労働省と経済産業省は令和6年6月28日に「介護テクノロジー利用の重点分野」を改訂し、新たに3分野を追加して合計9分野16項目に拡大している。TAISコード02174-000001として登録されたハカルトは、介護業務支援機器として分類され、記録業務や情報共有業務の効率化を実現する先進的なツールとして評価されることとなった。

同アプリケーションは、タイムスタディによる業務時間の可視化や改善計画の立案、効果測定のPDCAサイクル構築を支援する機能を備えており、介護現場の生産性向上に貢献することが期待されている。さらに介護テクノロジー重点分野に該当する製品として、厚生労働省主催の生産性向上推進フォーラムへの出展も決定したのである。

ハカルトの主な機能まとめ

ハカルトの詳細はこちら

タイムスタディについて

タイムスタディとは、業務活動の時間を詳細に計測・分析する手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 作業時間を正確に計測し、業務の実態を数値化
• 無駄な作業や非効率な工程を特定し改善点を発見
• データに基づく客観的な業務改善を実現

介護現場におけるタイムスタディは、介護職員の業務負担を可視化し、効率化の機会を特定するために重要な役割を果たしている。特に介護保険制度における各種加算の算定要件として、タイムスタディによる業務分析と改善計画の策定が求められることが増えており、その重要性は高まっているのだ。

介護業務支援アプリの普及に関する考察

介護業務支援アプリの普及は、深刻化する人材不足や業務負担の増大といった介護現場の課題解決に向けた重要な一歩となっている。特にタイムスタディ機能を備えたアプリケーションは、客観的なデータに基づく業務改善を可能にし、介護職員の働き方改革を推進する効果的なツールとなり得るだろう。

一方で、介護現場においてはICTリテラシーの格差や導入コストの問題、既存の業務フローとの整合性など、さまざまな課題が存在している。これらの課題に対しては、使いやすいインターフェースの開発や充実した導入支援体制の構築、補助金制度の活用促進などが解決策として考えられるのだ。

今後は介護テクノロジーの活用範囲がさらに拡大し、AIやIoTとの連携による新たな機能の追加も期待される。介護業務支援アプリには、テクノロジーの進化と現場のニーズを適切にバランスさせながら、持続可能な介護サービスの実現に貢献することが求められている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「【最中屋】「ハカルト」TAIS登録により補助対象へ | 株式会社 最中屋のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000131802.html, (参照 25-02-27).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html
3. 厚生労働省. https://www.mhlw.go.jp/index.html

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