GROUNDのGWESが花王の物流DX推進に貢献、作業進捗の可視化で管理者の意思決定を支援
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PR TIMES より
記事の要約
- GROUNDのGWESが花王の物流施設に導入開始
- 作業進捗のリアルタイム可視化を実現
- 2025年末までに全国44拠点へ展開予定
花王がGROUNDのWES導入で物流DXを推進
GROUND株式会社は物流施設統合管理・最適化システム「GWES」を花王株式会社のロジスティクスセンターに導入した。2024年6月に八王子LCでの稼働を開始し、同年12月までに家庭品LC全26拠点への展開を完了しており、入荷から出荷まで全工程の作業進捗をリアルタイムで把握することが可能になった。[1]
GWESの導入により、作業の遅延やその可能性を即時に把握することが可能になり、現場管理者は突発的な対応の必要性を認識し適切な指示を出せるようになった。当日の業務終了時間の予測や過去の作業実績を基にした将来の作業量予測機能により、現場管理者の意思決定を支援している。
花王は全国44拠点のLCを運営する中で管理の属人化や業務の煩雑化、データの断片化といった課題に直面していた。GWESの導入によって労働時間の削減や人件費の低減、管理業務の標準化による属人化の解消や効率的な運営に貢献している。
GWESの導入内容まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
導入開始時期 | 2024年6月(八王子LC) |
導入機能 | 業務進捗管理(PA)、作業量分析(WA) |
展開状況 | 家庭品LC全26拠点完了(2024年12月) |
今後の展開 | 化粧品LCおよび共同配送センター18拠点(2025年末まで) |
主な効果 | 作業進捗の可視化、労働時間削減、人件費低減、管理業務の標準化 |
WESについて
WESとは「Warehouse Execution System」の略称で、物流施設運用管理システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 作業進捗・作業量・要員・在庫・動線の可視化機能
- AIを活用した最適化機能
- 共通データ基盤による高い汎用性と拡張性
GROUNDが開発したGWESは、ミドルウェアとなる共通データ基盤とAIを適用した各種機能モジュール群で構成される汎用性の高いパッケージシステムだ。三菱倉庫や日本通運をはじめとする物流事業者や製造業の企業を中心に採用され、全国で稼働が進んでいる。
花王の物流DX推進に関する考察
GWESの導入により花王の物流現場では作業進捗の可視化が実現し、データに基づいた意思決定が可能になった。現場管理者が適切なタイミングで必要な指示を出せるようになったことで、労働時間の削減や人件費の低減といった具体的な成果が表れている。
今後の課題として、全44拠点への展開に伴う運用ノウハウの標準化や、システムの利用率向上が挙げられる。各拠点の特性に応じたカスタマイズと全社的な標準化のバランスを取りながら、持続可能な物流体制の構築を進めていく必要があるだろう。
将来的には、AIによる予測精度の向上や他システムとの連携強化により、さらなる効率化が期待される。花王の物流DX推進は、日本の物流業界全体のデジタル化を牽引する先進的な取り組みとなる可能性を秘めている。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「GROUNDのGWESが花王の物流DX推進に貢献 | GROUND株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000019139.html, (参照 25-02-28).
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