【CVE-2025-1407】AMO Team Showcase 1.1.4にXSS脆弱性、Contributor権限で任意のスクリプト実行が可能に
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記事の要約
- AMO Team ShowcaseでXSS脆弱性が発見
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- バージョン1.1.4以前の全バージョンが影響を受ける
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WordPressプラグインのAMO Team Showcase 1.1.4にXSS脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「AMO Team Showcase」のバージョン1.1.4以前に格納型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを2025年2月21日に公開した。この脆弱性は不十分な入力サニタイズとアウトプットエスケープに起因しており、amoteam_skillsショートコードを介して攻撃が可能となっている。[1]
CVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由、攻撃条件の複雑さは低いとされている。この脆弱性を悪用するには投稿者(Contributor)以上の権限が必要だが、ユーザーの操作を必要としない点が特徴となっている。
攻撃者は任意のWebスクリプトを注入することが可能であり、影響を受けるページにアクセスしたユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性がある。脆弱性の発見者はKrzysztof Zającで、WordPressプラグインディレクトリでの報告も確認されている。
AMO Team Showcase 1.1.4の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-1407 |
影響を受けるバージョン | 1.1.4以前の全バージョン |
深刻度 | CVSS 6.4(中) |
必要な権限 | Contributor以上 |
対象コンポーネント | amoteam_skillsショートコード |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(Stored XSS) |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
- 埋め込まれたスクリプトは閲覧者のブラウザ上で実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある
AMO Team Showcaseの脆弱性は格納型クロスサイトスクリプティングに分類され、攻撃コードがサーバーに保存される特徴がある。この種の脆弱性は持続的な攻撃が可能であり、影響を受けるページにアクセスした全てのユーザーが攻撃の対象となる可能性があるため、特に注意が必要である。
WordPress用プラグインの脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は、プラグインの開発者が適切なセキュリティ対策を実装していない場合に発生することが多く、特に入力値のバリデーションやエスケープ処理の不備が重要な課題となっている。AMO Team Showcaseの事例では、ショートコードの実装における基本的なセキュリティ対策の欠如が問題であり、今後同様の脆弱性を防ぐためには、開発者向けのセキュリティガイドラインの整備と遵守が重要である。
プラグインのセキュリティ管理においては、定期的な脆弱性スキャンやアップデートの適用が不可欠だが、多くのサイト管理者がこれらの対策を怠っている現状がある。WordPressコミュニティ全体として、プラグインのセキュリティレビューの強化や、自動アップデート機能の改善など、より包括的なセキュリティ対策の確立が求められている。
また、プラグインの権限管理についても再考が必要である。Contributor権限でのスクリプト実行を許可する設計は、必要以上に攻撃対象を広げる結果となっており、最小権限の原則に基づいた適切なアクセス制御の実装が望まれる。今後は、プラグインの開発段階からセキュリティを考慮したアプローチが標準となることが期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1407, (参照 25-03-03).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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