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公開：2025-03-05

NTTとNTTドコモが6G時代に向けたIn-Network Computingアーキテクチャの実証実験に成功、AIサービスの性能向上を実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTTとNTTドコモがINCアーキテクチャの実証実験に成功
• モバイルネットワークとAIサービスの連携制御を実現
• 6G時代に向けたコンピューティングサービスの高度化を推進

NTTとNTTドコモがIn-Network Computingアーキテクチャの実証実験に成功

日本電信電話株式会社と株式会社NTTドコモは2025年3月3日、インクルーシブコア構想に基づくIn-Network Computing（INC）アーキテクチャの実証実験に成功したことを発表した。このアーキテクチャでは、モバイルネットワークとAIなどのサービスに用いるコンピューティングサービスのコントロールを連携させ、低遅延・帯域確保などエンドツーエンドの品質をコントロール可能にすることを実現している。^[1]

実証実験ではGSMAが規定するOpen Gateway/CAMARA APIを用いて、モバイルネットワークの状況に合わせた経路制御技術とINCによるユーザ通信装置近くのサーバとの接続・連携制御技術を新たに開発し実装することに成功した。このシステムにより、ユーザ要望に基づくネットワークとコンピューティング双方の区間にまたがる品質要件を、APIだけで短時間に実現できることが確認されている。

実証実験の成果は2025年3月3日から6日までスペイン・バルセロナで開催されるMobile World Congress BarcelonaのNokia社ブースにおいて次世代のアーキテクチャの取り組みとして展示される予定だ。本実験ではリアルタイムな映像データ転送とAI解析のケースで検証を行い、AIモデルの性能限界である90%の達成が可能であることが確認されている。

INCアーキテクチャの主要機能まとめ

インクルーシブコア構想について

インクルーシブコア構想とは、NTTが提案する6G/IOWN時代のネットワークアーキテクチャであり、ネットワークを介して様々な融合と協調を実現する技術コンセプトを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• AI統合型のコミュニケーション実現
• サイバーフィジカルシステムの構築
• コンピューティングとネットワークの融合

インクルーシブコア構想は6G時代のモバイルネットワークと連携したコンピューティングサービスの提供に向けた重要な要素技術となり、2025年以降に予定される6Gの国際標準化において技術仕様の策定が行われる予定である。低遅延と帯域確保を必要とする高機能なソリューション・サービスへの展開が期待されている。

参考サイト

1. ^ NTT. 「6G時代の高機能サービスの利用に向け、ネットワークとサービスの連携によるコンピューティングサービスのオンデマンド一括制御の実証に成功～In-Network Computingによる6G時代のAI活用に向けて前進～ | ニュースリリース | NTT」. https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/03/03/250303a.html, (参照 25-03-05).

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