【CVE-2025-0506】Rise Blocksプラグイン3.6以前にXSS脆弱性、Contributor権限で任意スクリプト実行の可能性
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記事の要約
- Rise Blocks 3.6以前にXSS脆弱性が発見
- Contributor以上の権限で任意のスクリプト実行が可能
- WordfenceがCVE-2025-0506として報告
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Rise Blocks 3.6のXSS脆弱性
Wordfenceは2025年2月12日、WordPressのGutenbergページビルダープラグイン「Rise Blocks」のバージョン3.6以前に、格納型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性はtitleTagパラメータの入力サニタイズと出力エスケープが不十分であることに起因しており、Contributor以上の権限を持つ攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入できる状態となっている。[1]
この脆弱性は共通脆弱性識別子【CVE-2025-0506】として登録されており、CVSSv3.1のベーススコアは6.4(深刻度:中)と評価された。攻撃者は認証が必要であるものの、複雑な条件を必要とせずネットワーク経由で攻撃が可能であり、機密性と完全性への影響が想定されている。
Rise Blocksの開発元であるeaglethemes社は、この脆弱性に対する修正バージョンをまだリリースしていない状態だ。脆弱性の影響を受けるバージョン3.6以前のユーザーは、修正版がリリースされ次第アップデートを適用することが推奨される。
Rise Blocks 3.6の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0506 |
影響を受けるバージョン | 3.6以前のすべてのバージョン |
脆弱性の種類 | 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79) |
CVSSスコア | 6.4(MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
影響 | 任意のWebスクリプト実行が可能 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTML出力される
- 攻撃成功時にユーザーのブラウザ上で任意のスクリプトが実行可能
- Cookieの窃取やセッションハイジャックなどの攻撃に悪用される
Rise Blocksで発見された脆弱性は格納型XSSに分類され、titleTagパラメータを経由して悪意のあるスクリプトがデータベースに保存される。この保存されたスクリプトは、他のユーザーが該当ページにアクセスした際に実行され、攻撃者はユーザーの権限で様々な操作を行うことが可能となる。
Rise Blocks脆弱性に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性は継続的な課題となっており、特にページビルダーのような高機能なプラグインではユーザー入力の処理に細心の注意が必要である。Rise Blocksの場合、Contributor以上の権限が必要とはいえ、多くのWordPressサイトで執筆者に付与される権限レベルであり、悪意のある投稿者による攻撃のリスクは決して低くない。
今後のWordPressプラグイン開発においては、入力値のサニタイズと出力のエスケープ処理を徹底することが重要だ。特にHTMLやJavaScriptのコードを扱うページビルダープラグインでは、許可する要素や属性を明確に定義し、ホワイトリスト方式でのバリデーションを実装することが推奨される。
また、WordPress開発者コミュニティ全体として、セキュリティベストプラクティスの共有や、コードレビューの強化が必要となるだろう。プラグインのセキュリティ審査プロセスを改善し、脆弱性を含むコードがマーケットプレイスに公開されることを未然に防ぐ仕組みの構築が期待される。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0506, (参照 25-03-05).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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