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【CVE-2024-13388】WordPress用TCBD Tooltipプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性、投稿者権限での攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WordPress用TCBD Tooltipプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • バージョン1.0以前の全バージョンに影響する深刻な問題
  • 投稿者以上の権限を持つユーザーが悪用可能

TCBD Tooltip 1.0のクロスサイトスクリプティング脆弱性

WordFenceは2025年2月21日、WordPress用プラグインTCBD Tooltipのバージョン1.0以前に存在するクロスサイトスクリプティングの脆弱性【CVE-2024-13388】を公開した。この脆弱性は'tcbdtooltip_text'ショートコードにおける入力サニタイズと出力エスケープの不備に起因しており、投稿者以上の権限を持つ攻撃者が任意のWebスクリプトを注入できる可能性がある。[1]

この脆弱性のCVSSスコアは6.4(深刻度:中)と評価されており、攻撃の複雑さは低いとされている。攻撃には特権レベルが必要だが、ユーザーの操作は不要であり、影響範囲に変更が生じる可能性があることが指摘されている。

WordFenceのセキュリティ研究チームSOPROBROによって発見されたこの脆弱性は、ページにアクセスした際に悪意のあるスクリプトが実行される可能性がある。特にWordPressサイトの管理者は、プラグインのアップデートや代替策の検討が必要な状況となっている。

TCBD Tooltip脆弱性の詳細情報

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-13388
影響を受けるバージョン 1.0以前の全バージョン
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
CVSSスコア 6.4(中)
発見者 SOPROBRO
公開日 2025年2月21日

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種で、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込むことができる脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の検証不備や出力エスケープの不備により発生
  • ユーザーの権限を奪取する可能性がある
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックが可能

TCBD Tooltipの脆弱性は、投稿者以上の権限を持つユーザーが'tcbdtooltip_text'ショートコードを介して悪意のあるスクリプトを注入できる状態となっている。このような攻撃が成功すると、被害者のブラウザ上で任意のJavaScriptコードが実行され、情報漏洩やアカウント乗っ取りなどの深刻な被害につながる可能性がある。

TCBD Tooltipの脆弱性に関する考察

TCBD Tooltipの脆弱性対策として、プラグインの開発者による入力値の厳格な検証とエスケープ処理の実装が不可欠である。WordPressプラグインのセキュリティ問題は継続的に発見されており、特に投稿者権限を持つユーザーによる攻撃は内部脅威としても注目すべき問題となっている。

今後は、プラグイン開発時におけるセキュリティレビューの強化と、定期的な脆弱性診断の実施が重要となるだろう。特にWordPressのエコシステムにおいて、サードパーティ製プラグインのセキュリティ品質向上は急務であり、開発者コミュニティ全体での取り組みが期待される。

また、WordPressサイト管理者は、使用しているプラグインの定期的な見直しと、セキュリティアップデートの迅速な適用を心がける必要がある。プラグインの選定時には、開発者の信頼性や更新頻度なども考慮に入れることで、セキュリティリスクの低減につながるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-13388, (参照 25-03-14).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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