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公開：2025-03-14

創英ゼミナールが7,000人規模のメディアリテラシー教育を開始、誤情報対策で学習塾初の大規模展開

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 創英ゼミナールがメディアリテラシー教育プログラムを開始
• 約7,000人の塾生に「レイのブログ」を無償提供
• 誤情報・偽情報を見抜く能力の育成を目指す

創英ゼミナールのメディアリテラシー教育プログラム導入

創英ゼミナールを運営する株式会社創英コーポレーションは、2025年3月15日よりメディアリテラシー教育プログラム「レイのブログ -Ray's Blog-」を約7,000人の塾生に無償提供することを発表した。このプログラムは株式会社Classroom Adventureが開発した謎解きゲーム型のコンテンツで、誤情報や偽情報を見抜く能力の育成を目指している。^[1]

世界経済フォーラムの2024年グローバルリスク報告書において、誤情報・偽情報は異常気象や格差の拡大を超えて世界で最も懸念される脅威の第1位に選ばれた。2024年1月の能登半島地震では偽の救助要請や陰謀論が拡散され、救助活動の妨げとなる社会的混乱が発生している。

生成AIの急速な発展によってディープフェイクと呼ばれる高精度な偽の画像・動画・音声の作成が容易になり、一般市民が真偽を見分けることが困難になっている。総務省の調査によれば、15歳から19歳の若者の約83%が誤情報を見分けられず、その45%以上が情報を無批判に拡散したという結果が出ている。

レイのブログの特徴まとめ

メディアリテラシーについて

メディアリテラシーとは、様々な形態の情報を批判的に評価し、分析する能力のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 情報の信頼性や真偽を適切に判断する能力
• 情報源の信頼性を評価する能力
• 情報を批判的に分析・検証する能力

近年の大学入試では学校推薦型選抜や総合型選抜など、情報収集力や論理的思考力が重視される入試形態が増加している。メディアリテラシーは研究テーマの探索や志望理由書作成時の信頼性の高いデータ引用など、実践的なスキルとして即座に活用することが可能だ。

メディアリテラシー教育プログラムに関する考察

創英ゼミナールによるメディアリテラシー教育プログラムの導入は、単なる知識の暗記ではなく21世紀型スキルの育成という点で画期的な取り組みと言える。特に高校無償化が始まる時期に合わせた導入は、教育の質的向上を目指す姿勢を示している。ただし、プログラムの効果測定や継続的な改善が今後の課題となるだろう。

誤情報や偽情報の技術的な巧妙化が進む中、メディアリテラシー教育の重要性は今後さらに高まることが予想される。教育現場での実践的なプログラムの展開は、生徒たちの情報リテラシー向上に大きく貢献する可能性を持っている。

長期的には、このようなプログラムが学習塾だけでなく、一般の教育機関にも広がることが期待される。メディアリテラシーは、これからの社会を生きる上で不可欠なスキルとなるはずだ。教育現場全体での取り組みの広がりに注目したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「学習塾がメディアリテラシー教育？3/15（土）より、フェイク情報を見抜くための教育プログラムを創英ゼミナールが7,000人規模で始動 | 株式会社創英コーポレーションのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000115169.html, (参照 25-03-14).
2. 総務省. https://www.soumu.go.jp/

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