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公開：2024-08-22

イトーキがオフィス活動測定アプリケーションの開発開始、画像解析AIで働き方改革を支援

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• イトーキが画像解析によるオフィス活動測定アプリを開発開始
• オフィス空間での「活動」を定義づけ、AIモデルでの検知を目指す
• 従業員の理解を得て、プライバシーに配慮した調査を実施

イトーキのオフィス活動測定アプリケーション開発開始

株式会社イトーキは、2024年8月20日にオフィスワーカーの活動を画像解析で測定するアプリケーションの研究開発を開始したことを発表した。このアプリケーションは、主にリニューアルや移転後のオフィスで従業員がスペースを有効活用できているかの効果検証を目的としている。DX推進本部が先端テクノロジーを活用した次世代の働き方に関するサービス提供の一環として取り組んでいるプロジェクトだ。^[1]

開発にあたり、まず画像解析の検知モデルに必要な調査をオフィスで実施し、業務中の活動の分類と定義づけを行った。オフィスでの活動は1人の作業、2人以上の作業、ミーティング、電話、集中、休憩など、様々なパターンに分類される。これらひとつひとつを一から定義し、アルゴリズムを構築することで、定量的な画像解析の測定が可能になるという。

調査はイトーキの名古屋オフィス「ITOKI NAGOYA DELA」で、システムインテグレーター大手の株式会社オージス総研と共同で行われた。オフィスの一部のエリアを360度カメラで撮影し、調査メンバーが目視でも従業員の活動記録を実施。各自の活動を人、物、場所の観点で記述し、データを収集している。

オフィス活動測定アプリケーションの特徴まとめ

イトーキの名古屋オフィスリニューアルについてはこちら

画像認識AIモデルについて

画像認識AIモデルとは、コンピュータビジョンの一分野で、デジタル画像や動画から特定のオブジェクトや特徴を識別・分類するための人工知能システムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 大量の画像データを学習し、パターンを認識する能力
• 複雑な視覚情報を高速かつ正確に処理
• 様々な産業分野での応用が可能

イトーキのオフィス活動測定アプリケーションでは、この画像認識AIモデルを活用してオフィス内の人々の行動を分析する。カメラで撮影された画像データをAIが解析し、予め定義された活動パターンに基づいて従業員の行動を分類・集計することで、オフィス空間の利用状況を定量的に評価することが可能になる。

オフィス活動測定アプリケーションに関する考察

イトーキのオフィス活動測定アプリケーションは、オフィス空間の効率的な利用を促進し、働き方改革を支援する画期的なツールとなる可能性がある。特に、リアルタイムでオフィス利用状況を可視化できる点は、急速に変化する働き方のトレンドに対応する上で大きな利点となるだろう。一方で、従業員のプライバシー保護と業務効率化のバランスをどう取るかが今後の課題となる可能性がある。

この技術の導入により、オフィスレイアウトの最適化やコラボレーションスペースの効果的な配置など、より細やかなオフィス設計が可能になると考えられる。しかし、従業員が常に監視されているという心理的プレッシャーを感じる可能性もあり、適切な運用ガイドラインの策定が重要になるだろう。また、AIの判断基準の透明性確保や、誤認識のリスク低減なども今後取り組むべき課題だ。

将来的には、このアプリケーションがオフィスの生産性向上だけでなく、従業員のウェルビーイング向上にも貢献することが期待される。例えば、長時間のデスクワークを検知して適切な休憩を促したり、コミュニケーションパターンを分析してチーム間の連携を強化したりする機能の追加が考えられる。イトーキには、テクノロジーと人間中心の設計思想を融合させ、真に働く人のためになるソリューションの開発を期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「イトーキ、オフィスワーカーの活動を画像解析で測定するアプリケーションの研究開発を開始 | 株式会社イトーキのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000472.000032317.html, (参照 24-08-22).

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