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ROHMが業界初のネットワーク不要AIマイコンを開発、産業機器の予防保全に革新をもたらす

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ROHMが業界初のネットワーク不要AIマイコンを開発、産業機器の予防保全に革新をもたらす

PR TIMES より


記事の要約

  • ROHMがAI機能搭載マイコンを業界初開発
  • ネットワーク不要で学習・推論が単体で可能
  • 産業機器の故障予兆検知に活用可能

ROHMのAI機能搭載マイコンが実現する画期的な機能

ROHM株式会社は2025年3月18日、独自のオンデバイスAIソリューション「Solist-AI」を搭載したマイコン「ML63Q253x-NNNxx / ML63Q255x-NNNxx」を開発した。AIマイコンは業界で初めてネットワークに依存せず単体で学習と推論を実行できる画期的な製品となっている。[1]

AIマイコンは独自技術のAIアクセラレータ「AxlCORE-ODL」を搭載し、従来のソフトウェア方式と比較してAI処理を約1,000倍に高速化することが可能だ。現場での高速学習が可能なため、既存機器への後付けにも対応している。

2025年2月より量産を開始したAIマイコンは、32bit Arm Cortex-M0+ Coreを搭載し約40mWの省電力性能を実現している。メモリサイズやパッケージの違いで16機種をラインアップし、TQFPパッケージ8機種のサンプル価格は3,000円となる。

AIマイコンの機能まとめ

基本仕様 主要機能 搭載機器
特徴 32bit Arm Cortex-M0+ Core搭載 独自AIアクセラレータ搭載 産業機器・住宅設備
性能 消費電力約40mW AI処理1,000倍高速化 モーター・センサー機器
導入 サンプル価格3,000円 ネットワーク不要 既存機器への後付け可能

ニューラルネットワークについて

ニューラルネットワークとは、人間の脳の仕組みから着想を得た数式・関数のモデルのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力層、中間層、出力層の3層構造による効率的な処理
  • シンプルな構造による低消費電力での動作
  • クラウドやネットワークに依存しない独立した学習能力

ROHMのAIマイコンは3層ニューラルネットワークを採用することで、複雑な多層構造を必要とするディープラーニングと比較して、省電力かつ高速な処理を実現している。独自開発したAIアクセラレータとの組み合わせにより、従来のソフトウェア方式と比較して約1,000倍の処理速度を達成した。

オンデバイスAIマイコンに関する考察

AIマイコンによるオンデバイス学習の実現は、産業機器の予防保全に大きな革新をもたらす可能性を秘めている。ネットワークを必要としない独立した学習能力により、工場や施設の通信インフラに依存せず、各機器が自律的に異常検知を行えるようになるだろう。

今後の課題として、AIマイコンの学習精度の向上や対応可能なセンサーの拡大が挙げられる。産業機器の種類や使用環境は多岐にわたるため、より広範な状況下での安定した検知能力が求められることになるだろう。

AIマイコンの普及に向けては、導入支援体制の充実や開発環境の整備が重要となる。パートナー企業との連携によるエコシステムの構築が進められており、将来的には産業用IoTの新たな標準となる可能性を秘めている。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「AI機能搭載マイコンを開発 | ローム株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000062988.html, (参照 25-03-19).

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