セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-27

【CVE-2025-2681】PHPGurukul Bank Locker Management Systemに深刻な脆弱性、遠隔からの攻撃が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul Bank Locker Management Systemに重大な脆弱性
• SQLインジェクションの脆弱性がedit-locker.phpで発見
• CVSSスコア7.3のHigh評価で遠隔から攻撃可能

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0のedit-locker.phpファイルにおいて、重大なSQLインジェクションの脆弱性が2025年3月24日に公開された。この脆弱性は、lockersizeパラメータの操作によってSQLインジェクション攻撃が可能となるもので、既に一般に公開されており悪用される可能性が高い状態となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2681として識別されており、CVSSv3.1およびv3.0では7.3のHigh評価を受けている。攻撃には特別な権限や認証が不要であり、ネットワークを介して遠隔から実行可能なため、早急な対策が必要とされている。

脆弱性の種類はCWE-89（SQLインジェクション）およびCWE-74（インジェクション）に分類されており、データベースの完全性や機密性に影響を与える可能性がある。この問題に関する技術的な詳細は既にVulDBおよびGitHubで公開されており、広く認知された状態となっている。

PHPGurukul Bank Locker Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションにおける重大な脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるSQLクエリを注入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法のことを指している。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの改ざんや情報漏洩を引き起こす可能性がある
• 入力値の適切なバリデーションが行われていない場合に発生
• 特権昇格やバックドア作成などの危険性がある

PHPGurukul Bank Locker Management Systemの場合、edit-locker.phpファイルのlockersizeパラメータにおけるSQLインジェクションの脆弱性が確認されている。この脆弱性は認証なしで遠隔から攻撃可能であり、データベースの完全性や機密性に重大な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対策が求められている。

Bank Locker Management Systemの脆弱性に関する考察

銀行のロッカー管理システムに存在する脆弱性は、金融機関のセキュリティ体制全体に大きな影響を及ぼす可能性がある。特にSQLインジェクションの脆弱性は、顧客データの漏洩やシステムの改ざんにつながる危険性が高く、金融システムへの信頼性を大きく損なう可能性がある。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階でのセキュリティテストの強化や、定期的な脆弱性診断の実施が重要となる。特にPHPを使用したWebアプリケーションでは、プリペアドステートメントの使用やエスケープ処理の徹底など、基本的なセキュリティ対策の実装が不可欠だろう。

また、オープンソースの金融関連システムにおいては、コミュニティによるコードレビューやセキュリティ監査の仕組みを強化する必要がある。特に重要なのは、脆弱性が発見された際の迅速な対応体制の構築と、ユーザーへの適切な情報提供システムの確立だろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2681, (参照 25-03-27).
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