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公開：2025-03-28

スペースデータがJAXAと連携し宇宙ロボットシミュレーターを全世界に無償提供、地上技術の宇宙応用が加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• スペースデータが宇宙ロボットシミュレーターを無償提供開始
• JAXAとの協力で国際宇宙ステーションを高精度に再現
• 地上のロボット技術を宇宙環境で検証可能に

JAXAと連携したISSシミュレーターの無償提供開始

株式会社スペースデータは、国際宇宙ステーション（ISS）の環境を高精度に再現した宇宙ロボット開発向けシミュレーター「バーチャル国際宇宙ステーション（ISS）」を2025年3月27日より全世界に向けて無償公開した。JAXAから提供されたISS「きぼう」日本実験棟の船内環境データや宇宙ロボットに関する情報を活用し、実データに基づくシミュレーション環境を構築している。^[1]

シミュレーターにはJAXAが開発した宇宙ロボット「Int-Ball2」の高精度モデルが搭載されており、センサーや駆動系のソフトウェアインターフェースが実機と同様に再現されている。地上ロボットの開発で広く使用されているROSに対応し、NVIDIA社のIsaac Simをプラットフォームとして採用することで、AI技術の開発も容易になった。

シミュレーターの無償提供期間は2025年8月31日までとなっており、全世界の開発者・研究機関・教育機関が利用可能だ。商業利用を希望する場合は個別の問い合わせが必要となるが、この取り組みにより宇宙開発への参入障壁が大幅に低下し、地上のロボット技術との技術交流も活発化すると期待されている。

宇宙ロボットシミュレーターの概要

シミュレーターのダウンロードはこちら

ROSについて

ROSとは「Robot Operating System」の略称で、ロボット開発のためのソフトウェアプラットフォームを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• モジュール化された設計によるコード再利用の容易さ
• 豊富なライブラリとツールの提供
• 異なるハードウェア間での互換性の確保

ROSは地上のロボット開発において広く使用されているプラットフォームであり、今回のシミュレーターでもこのROSへの対応が実現されている。これにより地上で培われたロボット技術を宇宙環境へ適用することが容易になり、宇宙ロボット開発の新たな可能性が広がることが期待される。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「スペースデータ、JAXAの協力により実データを元にした宇宙ロボットシミュレーターを全世界に無償提供 | 株式会社スペースデータのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000080352.html, (参照 25-03-28).
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2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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