セキュリティ

SECURITY

公開：2025-03-27

【CVE-2025-2583】SimpleMachines SMF 2.1.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性、管理者機能が攻撃対象に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• SimpleMachines SMF 2.1.4にクロスサイトスクリプティングの脆弱性
• ManageNews.phpのsubject/messageパラメータに問題
• 脆弱性情報は公開済みで攻撃可能な状態

SimpleMachines SMF 2.1.4のクロスサイトスクリプティング脆弱性

SimpleMachines社のSMF 2.1.4において、ManageNews.phpファイルに深刻な脆弱性が2025年3月21日に発見された。この脆弱性はsubject/messageパラメータの操作によってクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となるもので、リモートから攻撃を仕掛けることができる状態となっている。^[1]

この脆弱性はCVE-2025-2583として識別されており、CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.1（MEDIUM）と評価されている。攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは限定的だが、ユーザーの関与が必要とされている。

脆弱性の詳細情報はすでに公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。SimpleMachines社には早期に情報が開示されており、対応が進められているものの、現時点で修正パッチは提供されていない状況だ。

SimpleMachines SMF 2.1.4の脆弱性詳細

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、被害者のブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の不適切な検証や無害化処理の欠如により発生
• 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される

SimpleMachines SMF 2.1.4で発見された脆弱性は、ManageNews.phpのsubject/messageパラメータにおける入力値の検証が不十分であることに起因している。この脆弱性を悪用されると、管理者権限でログインしているユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトが実行される可能性があるため、早急な対応が必要とされている。

SimpleMachines SMF 2.1.4の脆弱性に関する考察

SimpleMachines SMF 2.1.4の脆弱性は、ニュース管理機能という重要な部分に存在しているため、管理者アカウントを標的とした攻撃に悪用される危険性が高い。特に攻撃条件の複雑さが低く、リモートから攻撃可能という特徴は、攻撃者にとって魅力的なターゲットとなる可能性が高いだろう。

この脆弱性に対する短期的な対策として、ManageNews.php機能の一時的な無効化や、アクセス制限の強化が考えられる。また、入力値のバリデーション強化や、サニタイズ処理の実装など、アプリケーションレベルでの対策も必要となってくるだろう。

長期的な視点では、セキュリティテストの強化やコードレビューの徹底が重要となる。特にユーザー入力を扱う機能については、定期的なセキュリティ監査を実施し、新たな脆弱性の早期発見と対策を行うことが望ましい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2583, (参照 25-03-27).
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