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公開：2025-04-02

Formlabsが3Dプリンタソフトウェアの最新版をリリース、複数台プリンタの一元管理機能が無料化され効率向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Formlabsがダッシュボード・PreFormの最新版をリリース
• 複数台の3Dプリンタを一元管理できる機能を無料提供
• 7ヶ国語対応とSLSプリンタの効率化機能を追加

Formlabsの3Dプリンタソフトウェア最新版リリース

株式会社システムクリエイトは、Formlabs社が3Dプリンター用ソフトウェアの最新版を2025年4月1日にリリースしたことを発表した。新バージョンではプリンタやPreFormの対応言語の追加、実行中のジョブへのモデル追加機能が実装され、ユーザーの作業効率と生産性の向上を実現している。^[1]

複数台のFormlabs 3Dプリンタを所有するユーザーは、1つのダッシュボードで全台を一元管理・監視することが可能になった。従来は有料で提供されていたフリートコントロール機能が無料でダッシュボードに統合され、プリントジョブの自動割り当てやクラウドスライシングなどの高度な機能を全てのユーザーが利用できるようになっている。

また、世界中で15万台以上使用されているFormlabsプリンタの新機能として、Fuse 1+ 30WおよびFuse 1 3Dプリンタ向けに「実行中のジョブに追加」機能がベータ版として提供されている。受託メーカーやエンジニアリング部門など、プリントワークフローの効率化を求めるユーザーにとって重要な機能となるだろう。

Formlabsダッシュボードの主な機能まとめ

クラウドスライシングについて

クラウドスライシングとは、3Dプリント用のデータ処理をローカルコンピュータではなくクラウド上で実行する技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ローカルPCの処理負荷を大幅に軽減
• 高速なデータ処理による作業効率の向上
• 複数のプリントジョブを並行して処理可能

Formlabsの新ダッシュボードでは、このクラウドスライシング機能が標準搭載され、全てのユーザーが無料で利用できるようになった。複数の3Dプリンタを使用する環境において、プリントファイルの処理をクラウドで行うことで、より効率的な運用が可能となっている。

Formlabsソフトウェアアップデートに関する考察

Formlabsが提供する新しいソフトウェアアップデートは、複数台の3Dプリンタ管理における効率化という課題に対する明確な解決策となっている。特に、従来有料だったフリートコントロール機能の無料化は、多くのユーザーにとってコスト削減と運用効率の向上をもたらす重要な変更点となるだろう。

今後の課題として、クラウドスライシング機能のネットワーク依存性や、実行中のジョブ追加機能のベータ版から正式版への移行における安定性の確保が挙げられる。解決策としては、オフライン時のバックアップ処理システムの実装や、ベータテスト期間中のユーザーフィードバックを活用した段階的な機能改善が考えられるだろう。

将来的には、AIを活用した最適なプリントジョブの割り当てや、プリント品質の自動検証機能の追加が期待される。特に製造業向けの品質管理機能の強化は、3Dプリンタの産業利用における重要な差別化要因となる可能性が高い。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Formlabs、ソフトウェアのアップデートでより効率的な運用を実現 | 株式会社システムクリエイトのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000266.000140772.html, (参照 25-04-02).
2013

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