【CVE-2025-0185】langgenius/difyにPandasクエリインジェクションの脆弱性、リモートコード実行の危険性が指摘される
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記事の要約
- langgenius/difyにPandasクエリインジェクションの脆弱性
- Vanna moduleで適切な入力サニタイズが行われず
- リモートコード実行の可能性が指摘される
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langgenius/difyの重大な脆弱性発見
2025年3月20日、Protect AIはlanggenius/difyのVanna moduleに深刻な脆弱性が発見されたことを公開した。この脆弱性は最新バージョンに影響を与えるPandasクエリインジェクションの問題で、CVE-2025-0185として識別されており、CVSS評価では8.8(HIGH)のスコアが付けられている。[1]
問題となっているのは関数vn.get_training_plan_generic(df_information_schema)において、ユーザー入力の適切なサニタイズが行われていない点である。Pandasライブラリを使用したクエリ実行時にこの脆弱性が悪用されると、リモートコード実行(RCE)につながる可能性が指摘されている。
この脆弱性はCWE-94(不適切なコード生成の制御)に分類され、ネットワークからのアクセスが可能で攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低い特権レベルで十分であり、ユーザーの操作も不要とされているため、早急な対応が求められる状況となっている。
langgenius/dify脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-0185 |
影響を受けるバージョン | 最新バージョンまでのすべて |
脆弱性の種類 | Pandasクエリインジェクション |
CVSSスコア | 8.8(HIGH) |
CWE分類 | CWE-94(不適切なコード生成の制御) |
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クエリインジェクションについて
クエリインジェクションとは、アプリケーションがデータベースに対して実行するクエリに不正なコードを挿入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
- データベースの改ざんや情報漏洩につながる可能性
- 適切なサニタイズ処理により防止可能
今回発見されたPandasクエリインジェクションは、Pythonのデータ分析ライブラリであるPandasの機能を悪用する特殊なケースである。Pandasライブラリのquery関数は強力な機能を持つため、入力値の適切なサニタイズが行われていない場合、深刻な影響をもたらす可能性が高い。
langgenius/difyの脆弱性に関する考察
今回の脆弱性は、AIツールチェーンにおけるセキュリティの重要性を改めて浮き彫りにする事例となった。特にデータ処理を行うコンポーネントにおいては、入力値の検証やサニタイズ処理が不可欠であり、セキュリティバイデザインの考え方をより一層徹底する必要があるだろう。
この問題は、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティレビューの重要性も示唆している。コミュニティによる継続的なコードレビューと脆弱性診断の実施が、より安全なソフトウェア開発につながるはずだ。早期発見と迅速な対応により、実際の被害を最小限に抑えることが可能となるだろう。
今後は、AIツール開発においてセキュリティガイドラインの整備と遵守が求められる。特にデータ処理やモデルトレーニングの部分では、入力値の検証やアクセス制御など、基本的なセキュリティ対策の徹底が不可欠となるはずだ。開発者コミュニティ全体でセキュリティ意識を高めていく必要がある。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-0185, (参照 25-04-02). 1299
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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