【CVE-2025-27915】Zimbra CollaborationにXSS脆弱性、メールフィルタ設定の改ざんリスクが発生
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記事の要約
- Zimbra Collaboration 9.0、10.0、10.1にXSS脆弱性
- ICSファイルのHTML内容の不十分な処理が原因
- メールフィルタ設定の不正変更などのリスクあり
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Zimbra CollaborationのClassic Web ClientにXSS脆弱性が発見
2025年3月12日、Zimbra CollaborationのClassic Web Clientにおいて、stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング)の脆弱性が発見された。この脆弱性はZimbra Collaboration 9.0、10.0、10.1に影響を与えており、ICSファイル内のHTML内容が適切にサニタイズされていないことが原因となっている。[1]
攻撃者は悪意のあるICSエントリを含むメールメッセージを作成することで、< details >タグ内のontoggleイベントを介してJavaScriptコードを実行できる状態にある。被害者のセッション内で任意のJavaScriptが実行可能となり、メールフィルタの設定変更などの不正な操作が行われる可能性が高まっている。
CVSSスコアは5.4(MEDIUM)と評価されており、攻撃には特権アカウントは不要だがユーザーの操作が必要となる。また、攻撃の影響範囲は限定的であり、情報の機密性と完全性に対する影響は軽度とされているが、メールの転送設定の改ざんによるデータ漏洩のリスクが存在している。
Zimbra CollaborationのXSS脆弱性の詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | Zimbra Collaboration 9.0、10.0、10.1 |
脆弱性の種類 | stored XSS(格納型クロスサイトスクリプティング) |
CVSSスコア | 5.4(MEDIUM) |
発見日 | 2025年3月12日 |
攻撃手法 | ICSファイル内の< details >タグのontoggleイベントを悪用 |
想定される影響 | メールフィルタ設定の改ざん、データ漏洩 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる状態を指す。この脆弱性による攻撃は、以下のような特徴を持っている。
- ユーザーのブラウザ上で不正なスクリプトが実行される
- セッション情報の窃取やページの改ざんが可能
- ユーザーの意図しない操作を実行される可能性がある
Zimbra CollaborationのClassic Web Clientで発見された脆弱性は、特にICSファイル内のHTML内容が適切にサニタイズされていないことが原因となっている。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、メールフィルタの設定を改ざんして機密情報を攻撃者が制御するアドレスに転送するなどの不正な操作を行う可能性がある。
Zimbra CollaborationのXSS脆弱性に関する考察
Zimbra CollaborationのXSS脆弱性は、ICSファイルという一般的なカレンダー形式を介して攻撃が可能となる点が特に深刻である。企業や組織での利用が多いZimbraにおいて、会議招待などの正当な業務コミュニケーションを装った攻撃が実行される可能性が高く、通常のセキュリティ対策では防ぎにくい特徴を持っている。
今後の対策として、ICSファイルのパース処理における入力値のサニタイズ強化や、特定のHTML要素やイベントハンドラの使用制限が必要となるだろう。また、メールフィルタの設定変更時における二段階認証の導入や、設定変更の監査ログ強化など、複数層での防御体制の構築が求められている。
長期的には、Classic Web Clientの近代化やセキュリティアーキテクチャの見直しも検討する必要がある。特にHTML形式のコンテンツ処理においては、より厳格なコンテンツセキュリティポリシーの適用や、サンドボックス化された実行環境の導入なども有効な対策となり得るだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-27915, (参照 25-04-07). 1752
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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