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公開：2025-04-16

【CVE-2025-24256】Appleが複数のmacOSバージョンで発見されたカーネルメモリ露出の脆弱性に対応、重要な更新プログラムを提供

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• macOSの複数バージョンでカーネルメモリ漏洩の脆弱性を修正
• macOS Ventura、Sequoia、Sonomaの最新版で対応完了
• CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性に対処

macOSの重大な脆弱性CVE-2025-24256が発見される

Appleは2025年3月31日、macOSの複数バージョンにおいてカーネルメモリを露出させる可能性のある重大な脆弱性CVE-2025-24256を公開した。この脆弱性は境界チェックの不備に起因しており、アプリケーションがカーネルメモリの内容を露出させる可能性があることが判明している。^[1]

この脆弱性に対して、Apple社はmacOS Ventura 13.7.5、macOS Sequoia 15.4、macOS Sonoma 14.7.5でセキュリティアップデートを提供することで対応を完了した。CVSSスコアは9.8と評価されており、攻撃の難易度が低く、特別な権限や条件を必要としない深刻な脆弱性であることが明らかになっている。

セキュリティ専門家による分析では、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、システム全体に影響を及ぼす可能性があることが指摘されている。CWE-125（バッファ外読み取り）に分類されるこの脆弱性は、機密情報の漏洩やシステムの安定性に重大な影響を及ぼす可能性があるため、早急な対応が推奨されている。

macOS Ventura、Sequoia、Sonomaの脆弱性対策まとめ

カーネルメモリについて

カーネルメモリとは、オペレーティングシステムの中核であるカーネルが使用する特別な領域であり、システムの重要な機能を制御するためのデータが格納されている。以下に主な特徴を示す。

• システムの最も重要なデータと操作を保護する特権領域
• ユーザープロセスからの直接アクセスが制限された安全な領域
• システムの安定性とセキュリティを確保する重要な要素

カーネルメモリの露出は、攻撃者がシステムの機密情報を取得したり、権限昇格を試みたりする際の足がかりとなる可能性がある。今回のmacOSの脆弱性では、アプリケーションを通じてこのカーネルメモリの内容が露出する可能性があり、深刻なセキュリティリスクとなっている。

macOSのセキュリティ対策に関する考察

今回のセキュリティアップデートは、境界チェックの改善によってカーネルメモリの保護を強化する重要な対策となっている。しかし、アプリケーションレベルでのメモリアクセス制御の実装には常に課題が存在しており、今後も同様の脆弱性が発見される可能性は否定できないだろう。

将来的には、ハードウェアレベルでのメモリ保護機能の強化や、アプリケーションのサンドボックス化の徹底が必要になると考えられる。また、脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にするため、セキュリティ研究者とAppleの協力体制をより強化することも重要な課題となるだろう。

技術の進化に伴い、攻撃手法も日々高度化している状況を考慮すると、カーネルレベルでのセキュリティ対策の重要性は今後さらに増していくと予想される。Appleには、プライバシー保護とユーザビリティのバランスを保ちながら、より強固なセキュリティ基盤の構築を期待したい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-24256, (参照 25-04-16).
1269
2. Apple. https://www.apple.com/jp/

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