セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-3331】Online Restaurant Management System 1.0にSQLインジェクション脆弱性、重大な情報漏洩のリスクに

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Online Restaurant Management System 1.0にSQLインジェクション脆弱性が発見
• payment_save.phpファイルが攻撃対象となる可能性
• CVSS深刻度は最大でHIGH(7.3)に評価

Online Restaurant Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

2025年4月7日、codeprojects社のOnline Restaurant Management System 1.0において、payment_save.phpファイルに重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は【CVE-2025-3331】として識別されており、SQLインジェクション攻撃が可能となる深刻な問題として報告されている。^[1]

CVSSスコアは最新のバージョン4.0では6.9（MEDIUM）、バージョン3.1および3.0では7.3（HIGH）と評価されており、リモートからの攻撃が可能な状態だ。攻撃者は特別な権限を必要とせず、被害者側の操作も不要であるため、システムの早急な対策が求められている。

この脆弱性は既に公開されており、悪用可能な状態となっているため、システム管理者は直ちに対策を講じる必要がある。脆弱性の詳細はVulDBのデータベース（VDB-303545）に登録されており、GitHubのイシュートラッカーでも関連する議論が行われている。

SQLインジェクション脆弱性の詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して不正なSQLクエリを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• データベースの改ざんや情報漏洩を引き起こす可能性がある
• 入力値の検証が不十分な場合に発生しやすい
• 適切なパラメータ化クエリの使用で防止可能

Online Restaurant Management System 1.0の場合、payment_save.phpファイルにおける入力値の処理に問題があり、SQLインジェクション攻撃が可能な状態となっている。このような脆弱性は、データベース内の顧客情報や決済情報が攻撃者に漏洩するリスクをもたらすため、早急な対応が必要だ。

SQLインジェクション脆弱性に関する考察

Online Restaurant Management Systemの脆弱性は、Webアプリケーションにおけるセキュリティ設計の重要性を再認識させる事例となった。特に決済処理を含むシステムでは、SQLインジェクション対策が不十分な場合、顧客の個人情報や金融情報が危険にさらされる可能性があるため、開発段階での十分なセキュリティレビューが不可欠である。

今後は、prepared statementの使用やORM（Object-Relational Mapping）の導入など、SQLインジェクション対策の基本的な防御手法を確実に実装することが求められる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、新たな脆弱性の早期発見と対応が重要となるだろう。

長期的には、セキュアコーディングガイドラインの整備や開発者教育の強化が必要となる。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティ全体でセキュリティ意識を高め、コードレビューの段階で脆弱性を排除できる体制を構築することが望ましい。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3331, (参照 25-04-16).
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