セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-16

【CVE-2025-2973】code-projects College Management System 1.0に無制限ファイルアップロードの脆弱性、リモート攻撃のリスクが発生

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects College Management System 1.0に深刻な脆弱性
• student.phpファイルにおける無制限ファイルアップロードの問題
• リモートからの攻撃が可能で公開済みの脆弱性

College Management System 1.0の重大な脆弱性が判明

code-projects社は2025年3月31日、同社が提供するCollege Management System 1.0において、student.phpファイルに重大な脆弱性が発見されたことを公表した。この脆弱性は【CVE-2025-2973】として識別されており、profile_image引数の操作により無制限のファイルアップロードが可能となることが判明している。^[1]

この脆弱性はリモートからの攻撃が可能であり、既に攻撃手法が一般に公開されている状態となっている。CWEによる脆弱性タイプは無制限アップロード（CWE-434）および不適切なアクセス制御（CWE-284）に分類されており、CVSS v4.0では深刻度が中程度とされている。

本脆弱性の発見者はVulDBユーザーのsamloであり、同氏が分析も担当している。この問題に関する技術的な詳細や対策方法については、GitHubリポジトリ上で公開されており、開発者やシステム管理者による早急な対応が求められている。

College Management System 1.0の脆弱性詳細

無制限ファイルアップロードについて

無制限ファイルアップロードとは、Webアプリケーションにおいてファイルのアップロード機能に適切な制限が設けられていない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ファイルの種類や大きさに制限がない状態でアップロードが可能
• 悪意のあるスクリプトファイルのアップロードによる権限昇格の危険性
• サーバーリソースの過剰消費によるサービス停止の可能性

無制限ファイルアップロードの脆弱性は、攻撃者がWebシェルを配置したり、システムコマンドを実行したりするための足がかりとして悪用される可能性が高い。College Management System 1.0の場合、student.phpファイル内のprofile_image引数の処理に問題があり、この脆弱性が発生している。

College Management System 1.0の脆弱性に関する考察

教育機関向けのシステムにおいて無制限ファイルアップロードの脆弱性が存在することは、学生や教職員の個人情報が危険にさらされる可能性があり深刻な問題である。特にリモートからの攻撃が可能であることから、インターネットに接続された環境では即座に対策を講じる必要があるだろう。

今後はファイルアップロード機能の実装時に、ファイルタイプの検証や拡張子の制限、アップロードサイズの制限など、複数の層での防御策を講じることが重要となる。また、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施により、同様の脆弱性を早期に発見できる体制を整えることも求められるだろう。

教育機関のデジタル化が進む中、学生管理システムのセキュリティ強化は今後さらに重要性を増すと考えられる。開発者はOWASPなどのセキュリティガイドラインに従い、セキュアコーディングの原則に基づいた実装を心がける必要がある。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE: Common Vulnerabilities and Exposures」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-2973, (参照 25-04-16).
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