セキュリティ

SECURITY

公開：2025-04-18

【CVE-2025-3337】codeprojects Online Restaurant Management Systemに深刻なSQL injection脆弱性、リモート攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• codeprojects Online Restaurant Management SystemにSQL injection脆弱性
• member_update.phpファイルのID引数で発生
• CVSSスコア最大7.3でHigh評価

codeprojects Online Restaurant Management System 1.0のSQL injection脆弱性

セキュリティ研究者により、codeprojects Online Restaurant Management System 1.0のmember_update.phpファイルにSQL injection脆弱性が発見され、2025年4月7日に公開された。この脆弱性は【CVE-2025-3337】として識別されており、ID引数の不適切な処理によってSQL injectionが可能になる深刻な問題となっている。^[1]

この脆弱性はリモートから攻撃可能であり、特別な認証情報や権限を必要としないことから、攻撃の実行が容易であることが懸念される。CVSSによる評価では、最新のバージョン4.0で6.9（MEDIUM）、バージョン3.1および3.0で7.3（HIGH）というスコアが付けられており、深刻度の高い脆弱性として認識されている。

VulDBのユーザーp_keyによって報告されたこの脆弱性は、すでに一般に公開されており、攻撃に利用される可能性がある状態となっている。脆弱性の影響を受けるバージョンは1.0であり、システムの機密性、完全性、可用性のいずれにも影響を及ぼす可能性があることが指摘されている。

SQL injection脆弱性の詳細情報

SQL injectionについて

SQL injectionとは、Webアプリケーションのデータベース操作において、悪意のあるSQLコードを注入することで、不正なデータベースアクセスを行う攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する深刻な脆弱性
• データベースの改ざんや情報漏洩につながる危険性
• 適切な入力値のサニタイズにより防止可能

今回発見された脆弱性は、member_update.phpファイルのID引数の処理に関連しており、この部分での入力値の検証が不十分であることが原因となっている。SQL injectionは攻撃者がデータベースを操作できるようになる危険性があり、情報の改ざんや漏洩、さらにはシステム全体の制御権限を奪取される可能性もある重大な脆弱性として認識されている。

Restaurant Management Systemの脆弱性に関する考察

Restaurant Management Systemの脆弱性が公開されたことで、同様のシステムを使用している他の飲食店管理システムにも影響を及ぼす可能性がある。特にWeb上で公開されているオープンソースの管理システムは、セキュリティ面での脆弱性が発見されやすく、定期的なセキュリティ監査や脆弱性診断の実施が不可欠となっているのが現状だ。

今後は飲食店管理システムにおけるセキュリティ対策の重要性がさらに高まることが予想される。特に顧客情報や決済情報を扱うシステムでは、SQL injectionなどの基本的な脆弱性対策に加え、定期的なセキュリティアップデートの提供体制の整備が求められるだろう。

Restaurant Management Systemの開発者には、セキュリティ面での品質向上に向けた取り組みが期待される。特にオープンソースプロジェクトでは、コミュニティによるコードレビューやセキュリティテストの実施、脆弱性報告の体制整備など、持続可能なセキュリティ管理の仕組みづくりが重要になってくるだろう。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3337」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3337, (参照 25-04-18).
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