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【CVE-2025-1762】Event Tickets with Ticket Scannerにチケット削除の脆弱性、CSRF対策の不備で管理者権限での不正操作が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Event Tickets with Ticket Scannerに脆弱性が発見
  • CSRF対策が不十分でチケットの任意削除が可能
  • バージョン2.5.4未満が影響を受ける

Event Tickets with Ticket Scannerの深刻な脆弱性

WPScanは2025年3月28日、WordPressプラグイン「Event Tickets with Ticket Scanner」にCSRF攻撃による設定変更の脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は【CVE-2025-1762】として識別されており、バージョン2.5.4未満のプラグインが影響を受けることが確認されている。[1]

CVSSスコアは4.3(MEDIUM)と評価されており、攻撃者は認証済み管理者に対してCSRF攻撃を実行することで任意のチケット削除が可能となる。この脆弱性は設定更新時のCSRFチェックが実装されていないことに起因しており、攻撃の成功には管理者の操作が必要となるものの技術的な難易度は低いとされている。

脆弱性の発見者はKrugov Artyomで、WPScanがコーディネーターとして対応にあたっている。この脆弱性に関する詳細な技術情報はWPScanのウェブサイトで公開されており、影響を受けるバージョンのユーザーには早急なアップデートが推奨されている。

Event Tickets with Ticket Scannerの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2025-1762
影響を受けるバージョン 2.5.4未満
CVSSスコア 4.3(MEDIUM)
脆弱性の種類 Cross-Site Request Forgery (CSRF)
攻撃の前提条件 管理者権限のユーザーの操作が必要
発見者 Krugov Artyom

CSRFについて

CSRFとは、Cross-Site Request Forgeryの略称で、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの意図しない操作を強制的に実行させる攻撃手法
  • 正規のユーザーセッションを悪用して不正な操作を行う
  • 適切な対策としてトークンベースの検証が一般的

Event Tickets with Ticket Scannerの脆弱性では、設定更新時のCSRFチェックが実装されていないため、攻撃者は管理者権限を持つユーザーに不正なリクエストを送信させることが可能となる。この脆弱性を利用した攻撃により、チケットの任意削除などの重要な操作が意図せず実行される可能性があるため、早急な対策が必要とされている。

Event Tickets with Ticket Scannerの脆弱性に関する考察

Event Tickets with Ticket ScannerのCSRF脆弱性は、基本的なセキュリティ対策の実装漏れによって発生した問題であり、同様の課題を抱える他のWordPressプラグインにも警鐘を鳴らすものとなっている。特にチケット管理システムにおいて、不正な削除操作が可能となることは深刻な影響をもたらす可能性があるため、開発者はセキュリティチェックリストの見直しと徹底的な実装が求められるだろう。

今後は単なるCSRF対策の実装だけでなく、重要な操作に対する多要素認証や操作ログの記録など、より包括的なセキュリティ機能の実装が期待される。特にWordPressプラグインのエコシステムにおいては、セキュリティレビューの強化やベストプラクティスの共有が重要となってくるはずだ。

また、このような脆弱性の発見と報告は、オープンソースコミュニティにおけるセキュリティ意識の向上に貢献している。脆弱性情報の適切な公開と迅速な対応は、プラグインの信頼性向上につながるため、今後も継続的なセキュリティ監査と改善が望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-1762」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1762, (参照 25-04-18).
  2. 1251

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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