【CVE-2025-3665】TOTOLINK A3700Rに重大な脆弱性、リモートからの不正アクセスのリスクが深刻に
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記事の要約
- TOTOLINK A3700Rに重大な脆弱性が発見される
- setSmartQosCfg機能でアクセス制御の不具合
- リモートからの攻撃が可能で早急な対応が必要
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TOTOLINK A3700R 9.1.2u.5822_B20200513の脆弱性
2025年4月16日、TOTOLINK A3700R 9.1.2u.5822_B20200513において、重大な脆弱性が発見された。この脆弱性は/cgi-bin/cstecgi.cgiファイル内のsetSmartQosCfg機能に存在しており、不適切なアクセス制御により攻撃者がリモートから不正なアクセスを行える可能性が指摘されている。[1]
この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態となっているため、早急な対応が求められる状況だ。TOTOLINKは脆弱性の報告を受けているものの、現時点で対応策を示していない状況が続いている。
CVSSスコアは最新のバージョン4.0で6.9(MEDIUM)、バージョン3.1で5.3(MEDIUM)と評価されており、特に攻撃の容易さと影響範囲の広さが懸念されている。攻撃に特別な権限は不要で、ユーザーの操作も必要としないため、セキュリティリスクは深刻な状態にある。
TOTOLINK A3700Rの脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
影響を受けるバージョン | 9.1.2u.5822_B20200513 |
脆弱性の種類 | 不適切なアクセス制御 |
CVSSスコア(v4.0) | 6.9(MEDIUM) |
攻撃の特徴 | リモートからの実行が可能 |
必要な権限 | 特別な権限は不要 |
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不適切なアクセス制御について
不適切なアクセス制御とは、システムやアプリケーションにおいて、認証や権限の確認が適切に行われていない状態を指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 権限のないユーザーが機能やリソースにアクセス可能
- 認証プロセスの不備や迂回が可能
- 重要な機能への不正アクセスのリスクが高い
TOTOLINK A3700Rの事例では、setSmartQosCfg機能に対するアクセス制御が不適切であることが判明している。この脆弱性はCWE-284およびCWE-266として分類されており、攻撃者がリモートから権限のない操作を実行できる危険性があるため、早急な対策が必要とされている。
TOTOLINK A3700Rの脆弱性に関する考察
本脆弱性の影響は、ネットワーク機器の管理機能に直接関わるため、組織のセキュリティ体制全体に波及する可能性がある。特にQoS設定の不正な操作により、ネットワークパフォーマンスの低下や通信の優先度が改ざんされる危険性があるため、運用管理者は早急な対応を迫られているのが現状だ。
今後は同様の脆弱性を防ぐため、アクセス制御機能の設計段階からのセキュリティレビューが重要になってくるだろう。特にネットワーク機器のWeb管理インターフェースについては、認証機能の強化や定期的な脆弱性検査の実施が求められる。
製品開発においては、セキュリティ・バイ・デザインの考え方を取り入れ、初期設計段階から脆弱性対策を組み込むことが望ましい。今回のような重大な脆弱性が発見された場合、迅速なパッチ提供と情報開示が必要であり、メーカーの危機管理体制の見直しも検討すべきだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3665」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3665, (参照 25-04-25). 2010
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