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【CVE-2025-3786】Tenda AC15 V15.03.05.19以前のバージョンにバッファオーバーフロー脆弱性、リモート攻撃の可能性あり

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Tenda AC15のバッファオーバーフロー脆弱性が発見
  • V15.03.05.19以前のバージョンが影響を受ける深刻な問題
  • リモートから攻撃可能で早急な対応が必要

Tenda AC15 V15.03.05.19のバッファオーバーフロー脆弱性

Tenda AC15において、WifiExtraSetのfromSetWirelessRepeat機能に重大な脆弱性が発見され、2025年4月18日にVulDBにて公開された。この脆弱性は、引数macの操作によってバッファオーバーフローを引き起こす可能性があり、V15.03.05.19以前のバージョンに影響を及ぼすことが判明している。[1]

脆弱性の深刻度を示すCVSSスコアは3.1版で8.8(High)、4.0版で8.7(High)と評価されており、リモートからの攻撃が可能で特権レベルは低いものの、ユーザーインタラクションは不要とされている。この脆弱性の詳細は既に公開されており、攻撃コードが利用可能な状態となっているため、早急な対応が求められている。

この脆弱性は主にメモリ破損(CWE-119)とバッファオーバーフロー(CWE-120)に分類され、影響を受けるバージョンは15.03.05.0から15.03.05.19までの全20バージョンに及んでいる。攻撃者はリモートからこの脆弱性を悪用することで、機密性、整合性、可用性のすべてに高レベルの影響を与える可能性がある。

Tenda AC15の脆弱性情報まとめ

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2025-3786
影響を受けるバージョン V15.03.05.0 - V15.03.05.19
CVSSスコア 8.7 (v4.0) / 8.8 (v3.1)
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー、メモリ破損
攻撃条件 リモート実行可能、低権限、ユーザー操作不要

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域(バッファ)の境界を越えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ領域を超えたデータ書き込みによってシステムクラッシュを引き起こす可能性
  • 攻撃者による任意のコード実行やシステム制御の奪取につながる危険性
  • 入力値の適切なバリデーション処理によって防止可能

Tenda AC15の脆弱性では、WifiExtraSetのfromSetWirelessRepeat機能において、macパラメータの処理時にバッファオーバーフローが発生する可能性が確認されている。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であるため、管理者による迅速なセキュリティパッチの適用が推奨される。

Tenda AC15の脆弱性に関する考察

Tenda AC15の脆弱性は、ネットワーク機器のセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にIoT機器におけるファームウェアのセキュリティ品質管理の重要性が再認識され、開発段階での脆弱性検査やコードレビューの徹底が不可欠となっているが、製品のリリースサイクルの短縮化により十分な検証時間が確保できない状況も考えられる。

今後はデバイスメーカーによる迅速なセキュリティアップデートの提供体制の整備が必要となるだろう。特にネットワーク機器は攻撃者からの標的になりやすく、脆弱性が発見された場合の影響も大きいため、セキュアな開発プロセスの確立とインシデント対応体制の強化が求められている。

また、ユーザー側でもファームウェアの自動更新機能の活用や定期的なセキュリティチェックの実施が重要となる。IoT機器のセキュリティ意識向上と、製品選定時のセキュリティ機能の考慮が、安全なネットワーク環境の維持につながるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3786」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3786, (参照 25-04-25).
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