【CVE-2025-3422】Everest Forms 3.1.1にショートコード実行の脆弱性、Subscriber権限で悪用の可能性
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記事の要約
- Everest Forms 3.1.1以前にショートコード実行の脆弱性
- Subscriber以上の権限で任意のショートコード実行が可能
- CWE-94のコード注入に分類される中程度の脆弱性
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Everest Forms 3.1.1の認証済みユーザーによる任意のショートコード実行の脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグインEverest Formsにおいて、バージョン3.1.1以前に認証済みユーザーによる任意のショートコード実行の脆弱性が存在することを2025年4月11日に公開した。この脆弱性は特定のアクションにおいてdo_shortcode実行前の値の検証が適切に行われていないことに起因しており、Subscriber以上の権限を持つ攻撃者が任意のショートコードを実行可能な状態となっている。[1]
この脆弱性はCVSS v3.1でスコア5.4の中程度の深刻度と評価されており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いとされている。また、攻撃には低レベルの特権が必要であり、ユーザーの関与は不要だが、スコープは変更されず、機密性と完全性への影響は限定的で可用性への影響はないと判断されている。
脆弱性の種類はCWE-94のコード注入に分類されており、Michael Mazzoliniによって発見された。Wordfenceは詳細な情報を脅威インテリジェンスプラットフォームで公開しており、WordPress.orgのプラグインリポジトリでは既に修正のためのコード変更が行われている。
Everest Forms 3.1.1の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-3422 |
影響を受けるバージョン | 3.1.1以前 |
脆弱性の種類 | 任意のショートコード実行 |
CVSSスコア | 5.4(中程度) |
必要な権限 | Subscriber以上 |
発見者 | Michael Mazzolini |
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ショートコード実行について
ショートコード実行とは、WordPressにおいて特定の機能や動作を簡単に実装するための短いコードを実行する機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- プラグインやテーマの機能を簡単に呼び出せる
- 記事やページ内で動的なコンテンツを表示可能
- 管理者が意図しない実行により脆弱性となる可能性がある
Everest Formsの脆弱性では、do_shortcode関数の実行前に値の検証が適切に行われていないことが問題となっている。この問題により、Subscriber以上の権限を持つユーザーが任意のショートコードを実行できる状態となり、想定外の動作やセキュリティ上のリスクが発生する可能性があるだろう。
Everest Formsの脆弱性に関する考察
Everest Formsの脆弱性は、一般的なユーザー権限でも悪用可能な点が特に懸念される。WordPressサイトではSubscriber権限を持つユーザーが多数存在する可能性があり、攻撃対象となるサイトの範囲が広がる可能性があるだろう。また、ショートコードの実行により、想定外のコンテンツ表示や機能の呼び出しが可能となる危険性もある。
この脆弱性への対策として、Everest Formsの最新バージョンへのアップデートが重要である。プラグインの自動アップデートを有効にすることで、脆弱性が修正された際に迅速な対応が可能となるだろう。また、WordPressサイトの管理者は、ユーザー権限の見直しや不要なアカウントの削除など、アクセス制御の強化も検討する必要がある。
今後は、プラグイン開発者がコード実行に関する入力値の検証をより厳密に行うことが求められる。特にdo_shortcodeのような強力な機能を使用する際は、実行前の値の検証を徹底し、意図しない実行を防ぐ仕組みを実装することが重要となるだろう。また、セキュリティ研究者による脆弱性の発見と報告が、プラグインの安全性向上に貢献している点も評価できる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3422」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3422, (参照 25-04-26). 1637
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