【CVE-2025-3439】WordPress用Everest Forms 3.1.1に深刻な脆弱性、未認証のPHPオブジェクトインジェクションが可能に
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記事の要約
- Everest Formsプラグインに脆弱性が発見される
- バージョン3.1.1以前の全てのバージョンが影響を受ける
- 未認証のPHPオブジェクトインジェクションが可能に
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WordPress用Everest Forms 3.1.1の深刻な脆弱性
WordfenceはWordPress用プラグイン「Everest Forms – Contact Form, Quiz, Survey, Newsletter & Payment Form Builder」のバージョン3.1.1以前に、深刻な脆弱性が存在することを2025年4月11日に公開した。この脆弱性は'field_value'パラメータを介した未認証のPHPオブジェクトインジェクションを可能にするものである。[1]
この脆弱性はCVE-2025-3439として識別されており、CVSSスコアは9.8(CRITICAL)と評価されている。攻撃者は認証なしでPHPオブジェクトを注入できるが、既知のPOPチェーンが脆弱なソフトウェアに存在しないため、追加のプラグインやテーマがインストールされていない限り影響は限定的だ。
ただし、POPチェーンを含む追加のプラグインやテーマがターゲットシステムにインストールされている場合、攻撃者は任意のファイルの削除や機密データの取得、コードの実行などの操作を行える可能性がある。この脆弱性はCWE-502(信頼されていないデータのデシリアライゼーション)に分類されている。
Everest Forms 3.1.1の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2025-3439 |
深刻度 | CRITICAL (CVSSスコア:9.8) |
影響を受けるバージョン | 3.1.1以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | 未認証のPHPオブジェクトインジェクション |
影響範囲 | ファイルの削除、機密データの取得、コード実行の可能性 |
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PHPオブジェクトインジェクションについて
PHPオブジェクトインジェクションとは、信頼できない入力データをデシリアライズする際に発生する脆弱性の一種である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- シリアライズされたPHPオブジェクトを介して任意のコードを実行可能
- 未認証の攻撃者による悪用のリスクが高い
- POPチェーンと組み合わさることで深刻な被害をもたらす可能性がある
この脆弱性は特にWordPressのようなプラグインやテーマを組み合わせて使用する環境で危険性が高まる。POPチェーンを含むコンポーネントがインストールされている場合、攻撃者は任意のファイルの削除や機密データの取得、さらには任意のコード実行までも可能になってしまう可能性があるのだ。
Everest Forms脆弱性に関する考察
Everest Formsの脆弱性は、WordPressプラグインのセキュリティ管理の重要性を改めて浮き彫りにした。プラグインの開発者は信頼できない入力データの処理に特に注意を払う必要があり、デシリアライズ処理を実装する際には厳密な入力検証とサニタイズが不可欠である。しかし、多くのプラグインがサードパーティによって開発されているため、品質管理の統一が難しい状況だ。
今後はWordPressコミュニティ全体でセキュリティガイドラインの整備と遵守を徹底する必要がある。特にプラグイン開発者向けのセキュリティベストプラクティスの提供や、コードレビューの強化が重要になってくるだろう。また、プラグインのインストール時に依存関係やセキュリティリスクを自動的にチェックする仕組みの導入も検討に値する。
WordPressサイトの管理者は、プラグインの更新管理だけでなく、インストールされているプラグインやテーマの組み合わせにも注意を払う必要がある。特にPOPチェーンを含む可能性のあるコンポーネントの把握と、必要最小限のプラグイン構成の維持が重要だ。セキュリティスキャンツールの定期的な実行も有効な対策になるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3439」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3439, (参照 25-04-26). 2099
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