【CVE-2025-29653】TP-Link M7450にSQLインジェクションの脆弱性、認証バイパスの危険性が浮上
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記事の要約
- TP-Link M7450のSQLインジェクション脆弱性を発見
- ファームウェアのユーザー名とパスワードフィールドに影響
- CVSSスコア9.8のクリティカルな脆弱性として評価
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TP-Link M7450のSQLインジェクション脆弱性
2024年4月16日、TP-Link M7450 4G LTE Mobile Wi-Fi Routerのファームウェアバージョン1.0.2 Build 170306 Rel.1015nにおいて、認証を必要としないSQLインジェクションの脆弱性が発見された。この脆弱性は【CVE-2025-29653】として識別され、悪意のあるSQLステートメントをユーザー名とパスワードフィールドを介して注入することが可能となっている。[1]
この脆弱性はCVSS v3.1で9.8のクリティカルスコアを記録しており、攻撃者は特別な認証や複雑な条件を必要とせずに脆弱性を悪用できる状態にある。CVSSベクトルによると、ネットワークからアクセス可能で攻撃の複雑さは低く、特権は不要とされており、システムへの影響は機密性、整合性、可用性の全てにおいて高いレベルとなっている。
CISAによるSSVC評価では、この脆弱性は自動化可能な攻撃として分類されており、技術的な影響も深刻なレベルにあることが指摘されている。CWE-89(SQLインジェクション)に分類されるこの脆弱性は、特別な要素の不適切な無害化によって引き起こされ、SQLコマンドへの不正な干渉を可能にする重大な問題となっている。
TP-Link M7450の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2025-29653 |
対象製品 | TP-Link M7450 4G LTE Mobile Wi-Fi Router |
影響バージョン | ファームウェア 1.0.2 Build 170306 Rel.1015n |
CVSSスコア | 9.8(クリティカル) |
攻撃条件 | 認証不要、ネットワークアクセス可能 |
影響範囲 | 機密性・整合性・可用性に重大な影響 |
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SQLインジェクションについて
SQLインジェクションとは、Webアプリケーションにおけるセキュリティ上の脆弱性の一種で、データベースに対する不正なSQLコマンドを実行することを可能にする攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- 入力フィールドを通じて悪意のあるSQLコマンドを注入可能
- データベースの内容を不正に読み取りや改ざんが可能
- 認証システムをバイパスしてアクセス権限を奪取可能
SQLインジェクション攻撃は、入力値の適切な検証や無害化処理が行われていない場合に発生する重大な脆弱性である。TP-Link M7450の場合、認証システムのユーザー名とパスワードフィールドが攻撃の対象となっており、適切な入力値の検証が実装されていないことで、攻撃者による不正なデータベースアクセスを許してしまう可能性が高い。
TP-Link M7450の脆弱性に関する考察
Wi-Fiルーターの認証システムにおけるSQLインジェクションの脆弱性は、ネットワークインフラの根幹を揺るがす深刻な問題となっている。特に認証が不要な状態でSQLインジェクション攻撃が可能となる今回の脆弱性は、攻撃者による不正アクセスやデータの改ざんのリスクを著しく高めており、早急な対策が必要不可欠である。
今後はファームウェアのアップデートによる脆弱性の修正が期待されるが、修正されるまでの間は代替の認証システムの導入や、ネットワークアクセスの制限などの一時的な対策が必要となるだろう。特にIoT機器のセキュリティ対策は年々重要性を増しており、メーカー側には継続的なセキュリティ診断と迅速な脆弱性対応が求められている。
また、SQLインジェクション対策として、プリペアドステートメントの使用やエスケープ処理の徹底、入力値のバリデーション強化などの基本的なセキュリティ対策の実装も必要不可欠である。今後のファームウェアアップデートでは、これらの対策が確実に実装されることを期待したい。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-29653」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-29653, (参照 25-04-30). 1065
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