【CVE-2025-3489】Simple-User-Management-System 1.0にXSS脆弱性、開発元の対応待ちが継続
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記事の要約
- Simple-User-Management-System 1.0にXSS脆弱性が発見
- register.phpのname/usernameパラメータに影響
- 開発元は連絡を受けるも未対応の状態が継続
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Simple-User-Management-System 1.0のXSS脆弱性
セキュリティ研究者のMaloy Roy Orkoは、Nababur Simple-User-Management-System 1.0のregister.phpファイルにクロスサイトスクリプティングの脆弱性を発見し、2025年4月10日に公開した。この脆弱性は、name/usernameパラメータの操作によってクロスサイトスクリプティング攻撃が可能となるものであり、リモートから攻撃を仕掛けることができる状態にある。[1]
CVSSスコアは最新のバージョン4.0で5.3(MEDIUM)を記録しており、攻撃元区分はネットワーク、攻撃条件の複雑さは低いと評価されている。この脆弱性は既に一般に公開されており、他のパラメータにも影響を及ぼす可能性が指摘されているが、開発元への連絡に対する反応は得られていない状況が続いている。
この脆弱性はCWE-79(クロスサイトスクリプティング)とCWE-94(コードインジェクション)に分類されており、ユーザーの操作を必要とするものの特権は不要とされている。CVSSの評価では、機密性への影響は無く、完全性への影響は限定的であると判断されている。
Simple-User-Management-System 1.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
発見日 | 2025年4月10日 |
CVE番号 | CVE-2025-3489 |
影響を受けるバージョン | Simple-User-Management-System 1.0 |
脆弱性の種類 | クロスサイトスクリプティング、コードインジェクション |
CVSSスコア | 5.3(MEDIUM) |
攻撃条件 | リモート実行可能、特権不要、ユーザー操作必要 |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、サイト閲覧者のブラウザ上で不正なスクリプトを実行させる攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにHTMLに出力される
- 攻撃者が悪意のあるスクリプトを注入して実行可能
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される
Simple-User-Management-System 1.0の脆弱性は、ユーザー登録時のname/usernameパラメータに対する不適切な入力値の検証が原因となっている。この種の脆弱性は、入力値の適切なエスケープ処理やサニタイズ処理を実装することで防ぐことが可能だが、開発元の対応が得られていない状況が継続している。
Simple-User-Management-System 1.0の脆弱性に関する考察
Simple-User-Management-Systemの脆弱性は、ユーザー登録機能という基本的な部分に存在しており、システムのセキュリティ上の重大な懸念となっている。特に開発元からの応答が得られていない状況は、脆弱性が長期間にわたって放置される可能性を示唆しており、システムを利用している組織やユーザーにとって深刻なリスクとなっている。
この脆弱性に対する短期的な対策として、WAFやセキュリティフィルタの導入による防御が考えられるが、根本的な解決にはならない。システム管理者は代替システムへの移行を検討するとともに、入力値の厳格な検証やセキュリティ監査の強化など、複数層での防御策を講じる必要があるだろう。
今後のセキュリティ対策として、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティレスポンスの重要性が再認識される契機となるかもしれない。コミュニティによる脆弱性の報告や修正の仕組みを整備し、迅速な対応が可能な体制を構築することが、同様の問題の再発防止につながるはずだ。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-3489」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-3489, (参照 25-05-05). 2029
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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