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SECURITY

公開：2025-05-09

楽天証券が全チャネルでログイン追加認証を必須化、6月からフィッシング詐欺対策を本格強化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 楽天証券が全チャネルでログイン追加認証を必須化
• フィッシング詐欺による不正アクセス対策を強化
• 6月1日から約款改定し新たな認証システムを導入

楽天証券のログイン追加認証必須化による包括的なセキュリティ強化

楽天証券は2025年6月1日より、マーケットスピードやiSPEEDなど全てのトレーディングチャネルにおいて画像選択方式のログイン追加認証を必須化することを発表した。フィッシング詐欺などによる不正アクセスや第三者による不正取引が増加している状況を受け、顧客資産の保護を強化する取り組みの一環として実施される施策である。^[1]

新たな認証システムでは、不審なアクセスを自動検知した際の電話による本人確認と、ログイン時のメールによる絵文字認証の2段階の認証プロセスが導入される。この認証強化に伴い、総合証券取引約款も改定され、新たな免責事項や認証手続きに関する規定が明確化されることになった。

顧客は5月中に登録メールアドレスと電話番号の確認・更新、およびログイン追加認証の設定を完了する必要がある。パソコンおよびスマートフォンアプリは6月1日以降にバージョンアップが必要となり、6月7日以降は旧バージョンでのログインができなくなる仕様となっている。

楽天証券の認証システム強化の詳細

多要素認証について

多要素認証とは、複数の認証要素を組み合わせてユーザーの本人確認を行うセキュリティ技術のことである。以下のような特徴がある。

• 知識要素（パスワード）と所持要素（メール、電話）を組み合わせた認証
• 不正アクセスのリスクを大幅に低減
• 国際的なセキュリティ基準に準拠した認証方式

楽天証券が導入する多要素認証では、従来のIDとパスワードに加えて画像選択方式の認証と電話による本人確認を組み合わせることで、より強固なセキュリティを実現している。不正アクセスや不正取引のリスクを最小限に抑えながら、利用者の利便性にも配慮した設計となっている。

ログイン追加認証必須化に関する考察

多要素認証の必須化は、増加するフィッシング詐欺や不正アクセスに対する有効な対策として評価できる。楽天証券が全チャネルで統一的なセキュリティ基準を導入することで、顧客資産の保護レベルが大幅に向上することが期待される。

一方で、高齢者や技術に不慣れな利用者にとっては、新しい認証システムへの移行がハードルとなる可能性がある。楽天証券には丁寧なサポート体制の構築と、わかりやすい導入ガイダンスの提供が求められるだろう。

将来的には、生体認証やハードウェアトークンなど、より高度な認証技術の導入も検討に値する。金融サービスのデジタル化が進む中、セキュリティと利便性のバランスを取りながら、継続的な認証システムの進化が望まれる。

参考サイト

1. ^ 楽天証券. 「2025å¹´6月1æ—¥ï¼ˆæ—¥ï¼‰ã‚ˆã‚Šãƒ­ã‚°ã‚¤ãƒ³è¿½åŠ èªè¨¼ï¼ˆå¤šè¦ç´ èªè¨¼ï¼‰ãŒå¿ é ˆåŒ–ã•ã‚Œã¾ã™ | 楽天証券」. https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20250425-05.html, (参照 25-05-09).
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