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公開：2025-05-11

MicrosoftがAzure Cosmos DB Fabric Mirroringを機能拡張、EntraID認証とベクター検索機能の統合でAIワークロードの処理を効率化

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Azure Cosmos DBのFabric Mirroringがパブリックプレビューを更新
• Entra ID認証とコンテナ選択機能を新たに搭載
• ベクター検索とCRUDサポートで機能を強化

Azure Cosmos DBのFabric Mirroringがプレビュー機能を拡充

MicrosoftはAzure Cosmos DBのFabric Mirroringのパブリックプレビューを2025年5月8日に更新し、新機能の提供を開始した。この更新では、Microsoft Entra ID（旧Azure AD）による認証やコンテナ選択機能が追加され、企業のセキュリティ要件に対応したデータ管理が可能になっている。^[1]

ベクター検索機能のサポートにより、AIワークロードとMicrosoft Fabricの分析機能を組み合わせた高度な処理が実現可能になった。さらにREST APIを通じたCRUDサポートにより、ミラーアーティファクトの作成や削除、レプリケーションの開始・停止などの操作を自動化できるようになっている。

また、SQLデータベースに対する自動スキーマ推論機能が追加され、OPENJSONを使用したネストされたデータの処理が容易になった。特殊文字を含む列名のハンドリングも改善され、より柔軟なデータ構造への対応が可能になっている。

Azure Cosmos DB Fabric Mirroringの新機能まとめ

ベクター検索について

ベクター検索とは、AIや機械学習で生成されたベクトル埋め込みを使用して意味的な検索や推奨を行う技術のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• テキストや画像の意味的な類似性を数値化して検索可能
• 機械学習モデルによる高度な推奨システムの構築に活用
• 大規模データセットに対する効率的な類似性検索を実現

Azure Cosmos DBにおけるベクター検索機能は、従来のトランザクション処理に加えて、AIワークロードの処理能力を大幅に向上させる重要な要素となっている。Microsoft Fabricとの統合により、高度な分析やモデル評価、リアルタイムレポーティングなど、より包括的なデータ活用が可能になっている。

Azure Cosmos DB Fabric Mirroringに関する考察

Entra ID認証の導入により、企業におけるセキュリティコンプライアンスの課題が大きく改善される可能性がある。一方で、既存のアカウントキーベースの認証からの移行においては、適切な権限設定とアクセス管理の計画が必要となるだろう。

コンテナ選択機能の追加は、ストレージコストの最適化と細かなデータ管理を可能にする重要な機能強化となっている。今後は、より詳細なレプリケーションルールの設定や、データライフサイクル管理機能の追加が期待されるところだ。

ベクター検索機能とMicrosoft Fabricの統合は、AIワークロードの処理能力を大きく向上させる可能性を秘めている。将来的には、リアルタイム機械学習や自動化されたモデル更新など、より高度なAIシステムの構築が可能になるだろう。

参考サイト

1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Fabric Mirroring for Azure Cosmos DB: Public Preview Refresh Now Live with New Features」. https://devblogs.microsoft.com/cosmosdb/fabric-mirroring-for-azure-cosmos-db-public-preview-refresh-now-live-with-new-features/, (参照 25-05-11).
2216
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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