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公開：2025-05-15

デジタルダイナミック、IDCフロンティアと連携しAI開発向けGPUサーバー2000枚規模のクラスタを構築

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• デジタルダイナミックがAI開発企業向けGPUサーバー設置を発表
• IDCフロンティア東京府中データセンターに約500枚設置、年内に2000枚規模へ拡大予定
• AIクラスタアセットマネジメント事業による国産AIインフラ提供を目指す

デジタルダイナミック、AI開発企業向けGPUサーバー設置開始

デジタルダイナミック株式会社は2025年5月14日、生成AIに対応するAIクラスタを組成したと発表した。都内最大規模の受電容量を誇るIDCフロンティアの東京府中データセンターに、約500枚の推論処理用GPUサーバーを設置し、AI開発企業向けに順次稼働を開始したのだ。

今後は毎月約150枚を増設し、年内に2,000枚規模へ拡大する計画である。高性能データセンターの採用により、同社が推進するAIクラスタアセットマネジメント事業を安全かつ安定した環境で提供できる体制を整えたのだ。

同社はAI開発向けハイスペックGPUを共同保有し、その利用料を共同保有者に還元する「AIクラスタアセットマネジメント」事業を通じて、大手だけでなく全ての国内企業が国産AIインフラ事業に参入できる環境を提供することを目指している。

この事業は、複数GPUサーバーを束ねた高性能計算基盤を提供するもので、ユーザー企業や投資家はクラスタを資産として保有し、外部へ計算リソースを提供することで運用益を得られる。不動産や航空機のオーナーシップと同様に、専門知識や大規模設備がなくてもAIインフラに参入できる点が特長だ。

導入環境と事業概要

デジタルダイナミック株式会社

GPUサーバーについて

GPUサーバーは、大量のデータ処理を高速に行うための高性能コンピュータだ。

• 並列処理能力が高い
• AIモデルの学習や推論に最適
• 大規模データ処理に威力を発揮する

特に、生成AIのような大規模なモデルの学習や推論には、多くのGPUサーバーが必要となる。デジタルダイナミックが提供するAIクラスタは、こうしたニーズに対応するためのソリューションだ。

AIクラスタアセットマネジメント事業に関する考察

本事業のメリットは、AI開発に必要な高価なGPUサーバーを共同保有することで、個々の企業が負担するコストを削減できる点にある。中小企業でもAI開発に参加しやすくなるため、日本のAI産業の発展に貢献するだろう。しかし、GPUサーバーの需要増加に伴い、電力供給や冷却システムの負荷増加、データセンターのキャパシティ不足といった問題が発生する可能性がある。

これらの問題への対策として、データセンターの増強や省電力技術の導入、クラウドサービスとの連携などが考えられる。また、AIクラスタの利用状況を監視し、最適なリソース配分を行うシステムの構築も重要だ。将来的には、より高度なAIモデルの学習や推論に対応できるよう、GPUの種類や数を増やすなど、システムの拡張性も考慮する必要があるだろう。

地方銀行やファンドとの連携によるクラスタの拡大は、事業の持続可能性を高める上で重要だ。保有者、利用企業、データセンターの三位一体による成長は、国内AIエコシステムの活性化に繋がるだろう。今後、更なる技術革新や市場拡大への対応、そしてエコシステムの構築に期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「デジタルダイナミック、AI開発企業向けGPUサーバーをIDCフロンティア東京府中データセンターに設置し大規模クラスタを組成 | デジタルダイナミック株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000160865.html, (参照 25-05-15).
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