セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-16

TCMANのGIM v11に深刻なSQLインジェクション脆弱性CVE-2025-40624が発見される

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• TCMANのGIM v11に複数の脆弱性が発見された
• SQLインジェクションによりデータベースの情報が不正アクセスされる危険性がある
• CVE-2025-40624として公開され、深刻度CRITICALと評価されている

TCMANのGIM v11におけるセキュリティ脆弱性に関する情報

スペイン国立サイバーセキュリティ研究所(INCIBE)は、2025年5月6日にTCMANのGIM v11における複数の脆弱性を公開した。この脆弱性により、認証されていない攻撃者がSQLインジェクションを実行できる可能性があるのだ。

具体的には、updatePasswordエンドポイントのUserパラメータとemailパラメータにSQLインジェクションが可能であり、データベース内の全情報を取得、更新、削除できる危険性がある。この脆弱性は、CWE-89（SQLインジェクション）に分類され、CVSSスコアは9.3と、深刻度CRITICALと評価されている。

脆弱性の発見者はPablo Pardo氏であり、INCIBEは修正パッチの適用を強く推奨している。影響を受けるバージョンはv11であり、それ以外のバージョンは影響を受けないとのことだ。

この脆弱性情報は、INCIBEの公式ウェブサイトで公開されている。

脆弱性詳細

INCIBE公式ウェブサイト

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、悪意のあるSQL文をアプリケーションに挿入することで、データベースを不正に操作する攻撃手法である。攻撃者は、入力フォームなどに特別な文字列を入力することで、予期せぬSQL文を実行させることができるのだ。

• データベースへの不正アクセス
• データの改ざん・削除
• システムの乗っ取り

SQLインジェクションは、Webアプリケーションのセキュリティにおいて深刻な脅威となるため、適切な対策が不可欠である。

TCMAN GIM v11の脆弱性に関する考察

TCMANのGIM v11におけるSQLインジェクションの脆弱性は、データベースへの不正アクセスを許してしまうため、非常に危険なものである。機密情報の漏洩やシステムの破壊につながる可能性があり、迅速な対応が必要だ。対策としては、速やかに修正パッチを適用し、定期的なセキュリティアップデートを実施することが重要である。

今後、同様の脆弱性が他のバージョンや製品にも存在する可能性があるため、TCMANは継続的なセキュリティ監査を実施し、脆弱性の早期発見と対応に努めるべきだろう。また、ユーザーに対しても、セキュリティ意識の向上のための教育や啓発活動を行うことが重要である。

さらに、この脆弱性発見を契機に、より堅牢なセキュリティ対策を講じることで、将来的なリスクを軽減することが期待される。開発プロセスにおけるセキュリティテストの強化や、最新のセキュリティ技術の導入なども検討すべきだ。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-40624」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-40624, (参照 25-05-16).
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