セキュリティ

SECURITY

公開：2025-05-16

Adobe Dreamweaver Desktop 21.4以前の脆弱性CVE-2025-30310が公開、任意コード実行の可能性

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Adobe Dreamweaver Desktopの脆弱性CVE-2025-30310が公開された
• バージョン21.4以前が影響を受け、任意コード実行の可能性がある
• 悪意のあるファイルを開くことで攻撃が成立する

Adobe Dreamweaver Desktopの脆弱性情報公開

Adobe Systems Incorporatedは2025年5月13日、Dreamweaver Desktopにおける脆弱性CVE-2025-30310に関する情報を公開した。この脆弱性は、互換性のない型を使用するリソースへのアクセス（Type Confusion、CWE-843）に起因するもので、攻撃者は悪意のあるファイルを開かせることで、現在のユーザーコンテキストで任意のコードを実行できる可能性があるのだ。

この脆弱性は、Dreamweaver Desktopバージョン21.4以前のバージョンに影響を与える。攻撃が成功するには、ユーザーが自ら悪意のあるファイルを開く必要があるため、ユーザーの操作が必須となる。Adobeは、この脆弱性に関する詳細な情報を公開し、ユーザーへの対策を呼びかけている。

CVE-2025-30310は、CVSSスコアが7.8（HIGH）と評価されており、深刻なセキュリティリスクであると判断されている。そのため、Adobeはユーザーに対し、速やかにDreamweaver Desktopを最新バージョンにアップデートすることを強く推奨しているのだ。

脆弱性詳細

Adobeセキュリティ情報

CWE-843について

CWE-843は、互換性のない型を使用するリソースへのアクセス（Access of Resource Using Incompatible Type）を指す。これは、プログラムがデータ型を誤って解釈することで発生する脆弱性だ。例えば、整数型変数に文字列データを代入した場合、プログラムが予期せぬ動作をする可能性がある。

• データ型の不一致による予期せぬ動作
• メモリ破壊やクラッシュの可能性
• 攻撃者による任意コード実行

この脆弱性は、プログラミング言語や開発環境に依存せず、様々なソフトウェアで発生する可能性がある。そのため、開発者はデータ型の取り扱いには細心の注意を払う必要があるのだ。

Dreamweaver Desktop脆弱性に関する考察

今回のDreamweaver Desktopの脆弱性CVE-2025-30310は、ユーザーの操作を必要とするものの、任意コード実行につながる可能性があるため、深刻な問題だ。迅速なアップデートが重要であり、ユーザーはAdobeの指示に従って対応すべきである。今後、同様の脆弱性が他のAdobe製品でも発見される可能性も否定できない。

起こり得る問題としては、悪意のあるファイルが拡散され、多くのユーザーが被害を受ける可能性がある。解決策としては、Adobeによる迅速なパッチ提供と、ユーザーによるアップデートの徹底が挙げられる。さらに、セキュリティ意識の向上のための教育も重要となるだろう。

今後追加してほしい機能としては、脆弱性検知機能の強化や、自動アップデート機能の改善などが考えられる。また、ユーザーへのセキュリティに関する情報提供を強化し、より安全なソフトウェア利用環境を提供することが期待される。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record: CVE-2025-30310」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-30310, (参照 25-05-16).
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