ユビキタスAIのQuickBoot、累計出荷数9000万本突破で組込みシステム市場を牽引

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社ユビキタスAIは2025年5月16日、Linux/Android高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」の累計出荷本数が9000万本を突破したと発表した。QuickBootは同社独自開発のメモリ管理技術により、機器の高速起動を実現するソリューションである。

2010年の販売開始以来、カーナビゲーションやディスプレイオーディオなどの車載情報機器を中心に採用されてきた。近年は医療機器や無線端末など、組込みシステムの多様化に伴い採用範囲が拡大しているのだ。

QuickBootは電源完全遮断からの起動（コールドブート）を高速化することで、ユーザーの待ち時間削減と省電力化に貢献する。Arm v6/v7/v8およびx86アーキテクチャ、LinuxとAndroid OSに対応しており、グローバル市場でも広く採用されている。

組込み機器の高機能化に伴い、Linux/Androidシステムの起動時間が遅くなる傾向にある中、QuickBootはセキュアブートやOTAといったセキュリティ対策にも対応しながら、高速起動を実現している点が評価されている。

項目	詳細
製品名	Ubiquitous QuickBoot
開発元	株式会社ユビキタスAI
販売開始	2010年
累計出荷数	9000万本以上
対応OS	Linux、Android
対応CPU	Arm v6/v7/v8、x86
主な用途	車載情報機器、医療機器、無線端末、電子情報端末、DJ機器、製造ラインのテスト端末など

QuickBootは、LinuxやAndroidベースのシステムにおいて、電源完全遮断からの高速起動（コールドブート）を実現する独自技術だ。メモリ管理技術の高度な最適化により、数秒での起動を可能にしている。

これにより、ユーザーは起動待ちによるストレスから解放され、機器のバッテリー寿命も延びる。CO2削減にも貢献する、環境にも配慮した技術と言えるだろう。

QuickBootは、組込みシステムの高速化と省電力化に大きく貢献しており、市場におけるニーズの高まりを反映した成功事例と言えるだろう。今後、IoT機器やAI搭載機器の増加に伴い、QuickBootの需要はさらに拡大すると予想される。

しかし、セキュリティ対策の強化や機能追加によるシステムの肥大化は、QuickBootの性能に影響を与える可能性がある。そのため、継続的な技術開発と最適化が求められるだろう。セキュリティ面においても、新たな脅威への対応が不可欠だ。

今後、QuickBootには、より多様なプラットフォームへの対応や、AI処理との連携強化などが期待される。さらに、開発者向けのSDKやAPIの充実も、QuickBootの普及を促進する上で重要となるだろう。ユビキタスAIの更なる技術革新に期待したい。

^ PR TIMES. 「ユビキタスAIのLinuxR/Android?高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」が累計出荷数9,000万本突破 | 株式会社ユビキタスAIのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000115244.html, (参照 25-05-17).

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