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Swissbitが次世代ハードウェア認証キーiShield Key 2を発表、物理アクセス制御とデジタルアクセス制御を統合

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Swissbitが次世代ハードウェア認証キーiShield Key 2を発表
  • FIDO2標準準拠、最大300個のパスキーに対応
  • MIFARE対応モデルで物理アクセス制御も可能

SwissbitがiShield Key 2を発表

Swissbitは2025年5月8日、次世代ハードウェア認証キーiShield Key 2を発表した。この製品はNXPチップを搭載し、フィッシング耐性のある認証を提供する。企業や公共機関向けの幅広いモデルと機能セットを提供するのだ。

iShield Key 2シリーズはFIDO2標準に基づいて構築されており、パスワードレス認証をサポートする。最大300個のパスキーに対応する市場をリードする容量を備えている。Proバージョンでは、ワンタイムパスワードを生成するためのHOTPとTOTP、スマートカード統合のためのPIVといった機能が追加されている。

iShield Key 2 MIFAREは、デジタルと物理的なアクセス制御を単一のデバイスで組み合わせることで新たな基準を打ち立てている。これにより、ITシステムと建物やセキュアな印刷環境などの物理インフラストラクチャの両方に対する効率的な認証が可能になるのだ。最高レベルのセキュリティ要件を持つ顧客向けには、FIPS 140-3 Level 3認証を取得したバージョンも用意されている。

iShield Key 2の製品ラインアップと機能

製品ライン インターフェース 認証方式 その他機能 認証
iShield Key 2 USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2 NFC FIDO認証済、OpenSCサポート
iShield Key 2 MIFARE USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2、DESFire EV3 NFC、HID SEOS、LEGIC advant/LEGIC neonオプションサポート FIDO認証済、OpenSCサポート
iShield Key 2 FIPS USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2 NFC、FIPS 140-3 Level 3認証 FIDO認証済、OpenSCサポート、Enterprise Attestationオプション
iShield Key 2 Pro USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2、HOTP、TOTP、PIV NFC FIDO認証済、OpenSCサポート
iShield Key 2 MIFARE Pro USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2、HOTP、TOTP、PIV、DESFire EV3 NFC、HID SEOS、LEGIC advant/LEGIC neonオプションサポート FIDO認証済、OpenSCサポート
iShield Key 2 FIPS Pro USB-C (USB-Aは2025年第2四半期末リリース予定) FIDO2、HOTP、TOTP、PIV NFC、FIPS 140-3 Level 3認証 FIDO認証済、OpenSCサポート、Enterprise Attestationオプション

FIDO2について

FIDO2とは、Fast Identity Online 2の略称で、パスワードレス認証のためのオープン標準だ。セキュアでユーザーフレンドリーな認証を実現する。様々なデバイスやプラットフォームで利用できるため、幅広い用途に適している。

  • パスワード不要の安全な認証
  • 様々なデバイスとの互換性
  • フィッシング攻撃への耐性

FIDO2は、ユーザー名とパスワードの組み合わせに依存しないため、フィッシング攻撃やパスワードの盗難によるセキュリティリスクを軽減できる。また、生体認証やセキュリティキーなど、様々な認証方法をサポートしている。

iShield Key 2に関する考察

iShield Key 2は、その多様なモデルと機能によって、企業のセキュリティニーズに柔軟に対応できる点が優れている。物理アクセス制御とデジタルアクセス制御の統合は、特に利便性向上に大きく貢献するだろう。しかし、多様なモデルと機能は、導入や管理の複雑さを招く可能性もある。

今後、iShield Key 2の普及に伴い、サポート体制の充実や、より詳細な導入ガイドの提供が求められるだろう。また、セキュリティキーの紛失や破損に対する対策、例えば、遠隔ロック機能などの追加も重要となる。さらに、多要素認証との連携強化も検討すべきだ。

将来的には、iShield Key 2が様々なIoTデバイスやクラウドサービスとのシームレスな連携を実現することを期待したい。また、より高度なセキュリティ機能、例えば、量子耐性暗号技術のサポートなども検討されるべきだろう。ユーザーエクスペリエンスの向上も重要な課題である。

参考サイト

  1. ^ Swissbit. 「Introducing iShield Key 2: Swissbit's next-generation hardware authenticator - Swissbit」. https://www.swissbit.com/en/company/news-press/introducing-ishield-key-2-swissbit-s-next-generation-hardware-authenticator/, (参照 25-05-22).
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