ラクス、メールディーラーにAIエージェント機能搭載、問合せ対応業務の完全自動化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

株式会社ラクスは2025年5月22日、問合せ対応業務の完全自動化を目指し、「メールディーラー」にAIエージェント機能を連続リリースすると発表した。これは、人材不足や問合せ対応の効率化ニーズの高まり、生成AI技術の発展を背景とした取り組みである。

AIエージェントは段階的に導入される予定で、2025年6月にはメール作成を支援する「メール作成エージェント」、2025年10月には過去の対応履歴などを活用した「回答自動生成エージェント」のリリースを予定している。その後も自己学習機能の強化など、継続的な機能追加が計画されているのだ。

「メールディーラー」は、共有メールアドレスやメーリングリストでのメール対応を管理するクラウド型の問合せ管理システムだ。2001年の提供開始以来、累計導入社数は8,000社を超え、16年連続売上シェアNo.1を獲得している。

これらのAIエージェント機能の追加により、メールディーラーは更なる業務効率化を実現し、顧客対応の質向上に貢献すると期待されている。

時期	エージェント名	機能概要
2025年6月頃(予定)	メール作成エージェント	担当者が要点を入力するだけで、AIがビジネス文書として整ったメールを生成
2025年10月頃(予定)	回答自動生成エージェント	過去の対応履歴やFAQなどを元に、問合せに対する最適な回答をAIが生成
2027年3月期(予定)	関連FAQ自動表示エージェント	問合せ時に関連するFAQをリアルタイム表示し、ユーザーによる自己解決を促進
2027年3月期(予定)	問合せ対応自己学習エージェント	新たな問合せとその対応内容をAIが学習し、次回以降の回答作成に反映

本機能は、生成AI技術を活用し、問合せ対応業務の効率化と自動化を目指すものである。

これらの機能により、人手不足の解消や、迅速かつ正確な顧客対応を実現することが期待される。

本AIエージェント機能の導入は、問合せ対応業務の効率化に大きく貢献するだろう。しかし、AIの学習データの質や量によっては、誤った回答が生成される可能性も否定できない。そのため、AIによる回答は常に人間のチェックが必要であり、適切な運用体制の構築が重要となる。

起こりうる問題としては、AIが学習データの偏りによって特定の顧客層に偏った回答をすることや、想定外の問合せに対応できないことが挙げられる。解決策としては、多様なデータを用いた学習、継続的なモデルの改善、そして人間のオペレーターによる監視体制の強化が考えられる。

今後追加してほしい機能としては、多言語対応や、顧客の感情分析に基づいたよりパーソナライズされた対応などが考えられる。これらの機能が実装されれば、顧客満足度の更なる向上に繋がるだろう。

^ PR TIMES. 「ラクス、AIエージェント機能を「メールディーラー」に搭載。問合せ対応業務の完全自動化へ | 株式会社ラクスのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000049614.html, (参照 25-05-23).

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