経済

ECONOMY

公開：2025-05-27

一般社団法人キャッシュレス推進協議会がJPQR Globalのスイッチングシステム運用事業者を発表

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• JPQR Globalスイッチングシステム運用事業者に株式会社ネットスターズが指定された
• 国内外の統一QRコード規格の相互連携を目指すJPQR Globalのインフラ構築が完了
• 訪日外国人向けインバウンド、日本企業の海外展開向けアウトバウンド両面に対応

JPQR Globalスイッチングシステム運用事業者指定に関するお知らせ

一般社団法人キャッシュレス推進協議会は2025年5月26日、コード決済の統一規格であるJPQRの国際連携サービス「JPQR Global」における重要なインフラである「JPQRスイッチングシステム」の構築が完了したと発表した。このシステムは、国内外の統一QRコード規格間の相互運用性を高めることを目的としているのだ。

JPQR Globalは、訪日外国人観光客が母国で利用するコード決済を日本国内でも利用できるようにするインバウンドと、日本のコード決済サービスを海外で利用できるようにするアウトバウンドの両面に対応する。これにより、日本国内の店舗はより多くの顧客を獲得し、日本の企業は海外市場への進出を容易にすることができるようになるだろう。

今回の発表では、JPQRスイッチングシステムの構築と運営を行う事業者として、株式会社ネットスターズが指定されたことも明らかにされた。同社は第二種資金移動業者としての登録も完了しており、システムの安定的な運用が期待される。具体的なサービス内容や開始時期、店舗からの申込方法については、改めて案内される予定だ。

JPQR Globalの開始により、日本のキャッシュレス決済環境は大きく進化するだろう。訪日外国人観光客の利便性向上と、日本の企業の国際競争力強化に貢献することが期待される。

JPQR Globalの概要

JPQRについて

JPQRは、日本の決済用バーコード及びQRコードに関する統一規格である。CPMバーコード規格と静的MPM規格の2種類があり、主要なコード決済事業者で採用されている。

• CPM：利用者提示型
• MPM：店舗提示型
• 複数サービス対応可能

JPQR Globalは、このJPQR規格を基盤に、国際的な相互運用性を高めることを目指しているのだ。

JPQR Globalに関する考察

JPQR Globalは、訪日外国人観光客の利便性向上と日本のキャッシュレス化推進に大きく貢献するだろう。多様な決済手段に対応することで、観光客の満足度向上と消費拡大につながる可能性がある。しかし、システムの安定性やセキュリティ対策、手数料体系など、課題も存在するだろう。

起こりうる問題としては、システム障害による決済不能や、不正利用のリスク、海外事業者との連携における摩擦などが考えられる。これらの問題に対しては、堅牢なシステム設計、厳格なセキュリティ対策、明確な手数料体系の提示などが重要となる。また、多言語対応やユーザーインターフェースの改善も必要となるだろう。

今後追加してほしい機能としては、より多くの海外決済サービスとの連携、リアルタイム為替レートの反映、ポイント還元プログラムとの連携などが挙げられる。ユーザーにとって使いやすく、安全で、利便性の高いシステムを目指していくことが重要だ。

参考サイト

1. ^ キャッシュレス推進協議会. 「JPQR Globalの提供について | 一般社団法人キャッシュレス推進協議会」. https://paymentsjapan.or.jp/news/20250526_jpqr-global/, (参照 25-05-27).
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