MicrosoftがTeams webinar機能をGraph APIで一般提供開始、開発者の自動化オプションが拡大

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Microsoft Graph APIでTeams webinar機能が一般提供開始
  • 登録管理やプレゼンター設定など新リソースが追加
  • 開発者向けにTeams webinarの自動化が可能に

Microsoft Graph APIによるTeams webinar機能の一般提供開始

Microsoftは2024年8月30日、Microsoft Graph APIを通じてTeams webinar機能を一般提供開始したことを発表した。この新APIにより、開発者はTeams webinarの作成、更新、公開、キャンセルなどをプログラムで行えるようになり、webinarの自動化と管理が容易になった。従来のオンラインミーティングAPIに加え、webinar特有の機能を操作できるようになったのだ。[1]

新しく追加されたリソースには、virtualEventWebinar、virtualEventRegistration、virtualEventRegistrationQuestionなどがある。これらを使用することで、webinarの登録管理、カスタム登録質問の設定、プレゼンターの管理などが可能となった。また、virtualEventWebinarRegistrationConfigurationリソースにより、webinarの登録ポータルURLの取得も可能になっている。

さらに、virtualEventSessionリソースを通じてwebinarセッションの管理が可能になり、meetingAttendanceReportとattendanceRecordリソースにより出席レポートの生成と参加者データの取得が可能になった。これらの機能により、開発者はTeams webinarの全プロセスをカスタマイズし、自社のワークフローに統合することができるようになったのである。

Teams webinar機能の比較

オンラインミーティング Webinar タウンホール
最大参加者数 1,000人 1,000人 10,000人(Teams Premiumで20,000人)
参加者の種類 組織内外問わず 組織内外問わず 組織内外問わず
インタラクション 音声、ビデオ、チャット、画面共有 プレゼンターとの限定的なインタラクション Q&Aによる限定的な参加
事前登録 不要 必要 不要(招待制)
主な用途 少人数の対話型ミーティング 専門家による講演やトレーニング 大規模な情報共有イベント

Webinarについて

Webinarとは、ウェブセミナーの略称で、インターネットを通じて行われるセミナーや講演会のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • オンラインで大規模な聴衆に情報を提供可能
  • 双方向のコミュニケーションツールを活用
  • 参加者の事前登録による管理が可能

Microsoft TeamsのWebinar機能は、最大1,000人の参加者を対象に、組織内外の聴衆に対して専門家が知識や情報を共有するのに適している。参加者は事前登録が必要で、プレゼンターとの限定的なインタラクションが可能だ。この機能により、大規模なトレーニングセッションや製品デモンストレーションなどを効果的に実施することができる。

Microsoft Graph APIによるTeams webinar機能に関する考察

Microsoft Graph APIによるTeams webinar機能の一般提供は、企業のデジタルイベント管理に大きな変革をもたらす可能性がある。APIを通じてwebinarの作成から参加者管理、レポート生成までを自動化できることで、イベント主催者の作業効率が大幅に向上するだろう。また、カスタムアプリケーションとの連携が容易になることで、企業独自のワークフローにwebinarを統合しやすくなることが期待される。

一方で、APIの利用にあたってはセキュリティとプライバシーの観点から慎重な対応が必要となる。参加者データの取り扱いや、不正アクセスによるwebinar乗っ取りのリスクなどに対して、適切な対策を講じる必要があるだろう。これらの課題に対しては、Microsoft側での継続的なセキュリティ強化と、開発者向けのベストプラクティスの提供が求められる。

今後、AIを活用したwebinar支援機能の追加が期待される。例えば、参加者の興味関心に基づいた自動コンテンツ推奨や、リアルタイムの質問分析と回答支援などが考えられる。また、バーチャル空間でのwebinar開催など、より没入感のある体験を提供する機能の追加も魅力的だろう。Microsoft Graph APIの進化により、デジタルイベントの可能性がさらに広がることを期待したい。

参考サイト

  1. ^ Microsoft Visual Studio. 「Microsoft Graph APIs for Teams webinar registration now generally available」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/microsoft-graph-apis-for-teams-webinar-registration-now-generally-available/, (参照 24-09-01).
  2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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