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MANAGEMENT

公開：2024-09-14

アスエネが経産省の産官学連携加速化事業に採択、サーキュラーエコノミー実現へのCFP算定サービス開発を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• アスエネが経産省の産官学連携加速化事業に採択
• CFP算定とCO2排出量削減シミュレーションを実施
• サーキュラーエコノミー実現に向けたサービス設計・実証

アスエネの産官学連携加速化事業採択とサーキュラーエコノミー実現への取り組み

アスエネ株式会社は経済産業省が補助金を交付する一般社団法人低炭素投資促進機構（GIO）の令和5年度補正資源自律経済確立に向けた産官学連携加速化事業に採択された。この採択を受け同社はカーボンニュートラル達成に向けたサーキュラーエコノミーの実現を目指し、サプライチェーン全体のCFP算定とCO2排出量削減シミュレーションの実施、これらのサービスの設計・実証を行う。^[1]

アスエネの「ASUENE」は企業を対象に、GHGプロトコルにおけるScope1-3のサプライチェーン全体のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスとSXコンサルティングを提供している。強みである脱炭素のワンストップソリューションにより、企業の脱炭素経営推進に向けた包括的なサービスを提供しているのだ。

今回の採択を受けて、アスエネは製造業を対象にCFP算定のシミュレーションを実施する。具体的には、サプライチェーンにおける製品ごとのCFPを詳細にシミュレーションし、これに基づくCFP削減施策の実施状況を可視化するサービスの設計と実証を行う。さらに、「Ouranos Ecosystem」や「Catena-X」の流通データを活用したCFPの算定効率化と算定精度を高めることを目指している。

アスエネの産官学連携加速化事業の概要

CFPについて

CFPとは「Carbon Footprint of Products」の略称で、商品やサービスのライフサイクル全体における温室効果ガス排出量をCO2排出量に換算して表示する仕組みのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 製品のライフサイクル全体の環境負荷を可視化
• CO2排出量の削減目標設定や進捗管理に活用可能
• 消費者の環境意識向上と環境配慮型製品の選択を促進

アスエネの取り組みでは、製造業を対象にCFP算定のシミュレーションを実施し、サプライチェーンにおける製品ごとのCFPを詳細に分析する。これにより、企業はより精緻なCO2排出量の把握と効果的な削減策の立案が可能となり、カーボンニュートラル達成に向けた具体的なアクションを取ることができるようになる。

アスエネの産官学連携加速化事業採択に関する考察

アスエネの産官学連携加速化事業への採択は、サーキュラーエコノミーの実現に向けた重要な一歩となる。特に、製造業を対象としたCFP算定シミュレーションの実施は、企業の脱炭素経営を促進し、サプライチェーン全体でのCO2排出量削減に大きく貢献する可能性がある。一方で、CFP算定の精度向上や、企業間でのデータ共有の課題など、実務面での困難も予想されるだろう。

今後の課題として、CFP算定結果の標準化や、異なる業種間でのデータ互換性の確保が挙げられる。これらの問題に対しては、業界横断的な協力体制の構築や、国際的な基準との整合性の確保が解決策となり得る。また、中小企業を含めた幅広い企業層への展開や、消費者への効果的な情報提供方法の開発など、サービスの普及に向けた取り組みも重要になってくるだろう。

将来的には、AIやブロックチェーン技術を活用したCFP算定の自動化や、リアルタイムでのCO2排出量モニタリングシステムの開発など、より高度なサービスの提供が期待される。アスエネには、この産官学連携加速化事業を通じて得られた知見を活かし、日本のカーボンニュートラル実現に向けたイノベーションの牽引役となることが期待されている。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「アスエネ、経済産業省が補助金を交付する令和5年度補正資源自律経済確立に向けた産官学連携加速化事業に採択 | アスエネ株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000403.000058538.html, (参照 24-09-14).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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